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共産党は、議席が伸び悩んだ。「憲法9条改悪反対」を掲げたが、共闘した立憲民主党の躍進のあおりを受け、比例で政権批判票を奪われた側面もありそうだ。ただ、志位和夫委員長は22日夜の党本部での記者会見で「立憲民主党が大きく躍進し、共闘勢力としては議席を大きく増やせたのは大きな喜びだ」と強調。「今後の共闘を本格的に発展させたい」と述べ、立憲との共闘を継続する姿勢だ。
共産や社民が候補を立てず、立憲か民進系無所属が、与党と希望・維新の「2極」と三つどもえの戦いを演じた26選挙区は「13勝13敗」で、共産が候補を取り下げた効果は明らかだ。
志位氏は会見で、共産の議席については「現有議席の確保は難しい情勢で、大変残念だ」と述べた。それでも立憲との共闘継続に意欲を示すのは、改憲反対のためだ。志位氏は22日のインターネットの番組で「立憲民主党が仮に野党第1党になれば、容易に改憲を進められなくなり、大きなブレーキになる。共闘を進めて良かった」と述べた。
希望で戦った前職は「立憲は共産とイコールになった」と指摘する。一方で立憲の枝野幸男代表は、共産との共闘について志位氏ほどの熱意を見せていない。22日夜の記者会見でも市民団体を介した連携に触れる形で「大きな役割を果たしていただいた」と述べるにとどめている。今後は立憲と共産の関係性も焦点となる。
共産は小選挙区では前回勝利した沖縄1区の議席維持が確実となった。【光田宗義】