17/10/11 00:23:23.14 CAP_USER9.net
「これで200議席割れはなくなった!」
5日昼、希望の党代表の小池都知事が「出馬しません」と明言したテレビ画面を注視していた自民党本部は歓喜に沸いた。
「200議席割れ」には伏線があった。
2日午後に官邸・自民党に「現有288から200割れの可能性が濃厚。希望160前後の勢い」という信じられない情勢調査の結果が上がってきたからだ。
自民党三役経験者は本誌に「森友、加計疑惑での嘘つきイメージがこびりついた安倍首相では駄目」と落胆を隠せなかった。
それが一転し、この自民党幹部は5日、「小池さんの戦術は正しかったが、戦略を間違ったね。
今のトレンドでは最大50減程度でとどめられるのではないか」と笑顔で語った。
小池氏とは「犬猿の仲」(自民党議員)として知られる菅義偉官房長官は最近、上機嫌だという。
「小池氏が『排除の論理発言』をして以降、夜回りでも笑顔でちゃんと応じて、
『(政党乱立で)うちは有利だよね。東京でも希望の党より、うちのほうが強いね』と強気です。
全国の警察・情報機関から裏情勢を集約している官僚トップの杉田和博官房副長官に至っては、
3日夜に宿舎の部屋に番記者を珍しく招き入れ、『希望は相手にはならないでしょう。底が割れたんじゃないの』と余裕しゃくしゃくでした」(政治部デスク)
そして菅官房長官は安倍続投を既定路線にすべく着々と手を打っているという。
「菅さんは麻生太郎財務相、二階俊博幹事長に根回しして、今回の結果が50議席減でも、
11月のトランプ大統領来日など外交日程も考慮して当面は安倍続投の了解を取り付けています」(政府高官)
しかし、現場の空気は違う。7月の都議選時同様に全国の候補者陣営からは
「お忙しい安倍首相にはわざわざ応援に来ていただかなくても……」という断りの要請が自民選対に殺到しているという。
安倍首相本人は振り回されっ放しの小池氏への"不快感"を周辺にぶちまけているという。
「最近、総理から小池さんの動向を聞いてみたら、『あの人は悪人とずっとくっついて大きくなっていったからなあ~』と不愉快そうに話していました。
以前までは『小池さん』だったのに『あの人』になった。(改憲勢力として)信頼できないのでしょう。
安倍さんの不人気ぶりは深刻で、50議席以上の減は覚悟しておかないと。選挙後、安倍続投で党内が果たして収まるでしょうか?
正直、安倍さんは国民に飽きられています」(首相側近)
官邸の思惑とは裏腹に自民党内ではすでにポスト安倍について協議が始められているという。
「最大派閥、細田派を中心に主流派閥は人気は認めつつ、石破茂氏では党内が持たないと見ている。
小池一派が石破氏に手を突っ込んでくる公算も大きい。主流派の総意はシナリオどおりの岸田文雄政調会長への禅譲。
結果次第だが、党内政局がさらに過激になることは間違いない」(政府関係者)
「安倍さんの総裁選3選阻止の受け皿になる」(ベテラン議員)という勉強会が党内のアチコチですでに立ち上がっている。
安倍首相から禅譲密約が取りざたされる岸田政調会長でさえ、「首相はタカ。私はリベラル。明確に政治信条に違いがある」と公然と明言するなど、
反安倍へのうねりができ上がりつつある。細田派前議員もこう認める。
「正直、安倍さんは2021年9月までの3選はもはや考えていないでしょう。リアリストだから逆転の発想で、当面の北朝鮮有事や改憲発議は、
危うい存在である小池氏と折り合いをつけていくのではないでしょうか。政治家は全員、お互い信頼なんてしませんよ」
「お前が国難だ!」
3日夕方、栃木県さくら市で安倍首相が北朝鮮への圧力強化に大半の時間を割いた街頭演説中、野次が飛んだ。
「自公の動員で、いくら田舎の駅前とはいえ300人程度しか集められず盛り上がりに欠けた。
当たり前ですが、圧勝した3年前の総選挙時の勢いとは大違いです」(同行した首相周辺)
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ある自民党幹部はこんな不安を漏らした。
「菅さんは政権交代を許し大惨敗した09年総選挙のときも最後まで勝てると言い続けてたからなあ。
安倍首相や菅氏ら政権中枢が自ら置かれた苦しい立場をちゃんと認識していると信じたいが……」(本誌・小泉耕平、村上新太郎、亀井洋志)
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