17/07/16 08:22:52.71 OBciUOfb0.net
>>118
思うに、何年か程度で、目途がつくような問題か否かという話でさ。
ここで、二者（獣医師会側vs岩盤規制打破派）の主な主張を、オレなりにざっくり纏めておくと
主に獣医師会
・地域と分野で、若干偏在はあるが、トータル的に獣医師は足りている。
・どんどん数を増やせば、質が落ちるのは当然で、需要と供給のバランスを取るのがよい。
・実際問題、獣医師資格を持つ内の12％（約4000人）が現場に就いておらず、これを現場復帰の方が重要で、
そのための取り組みをやっている最中に、特区になじまないものを推し進めることに憤慨している。
・総理が（２校でも３校でも）増やすと言っても、学生が集まっても、スタッフがいなければ成り立たず、
実際問題、臨床を教えられる医師からして16大学の中で、物凄く少ない。
・抵抗勢力と言われても動じない。プライドと誇りを持っている。
岩盤規制打破派（WGにおける民間委員等）
・日本の研究レベルを上げるという観点からは、需要と供給だとか定員管理の話は考慮するべきではない。
・ライフサイエンスというからには、医学、獣医学、理学、薬学の枠を取っ払い、縦割りを排する中で獣医学を考えていくべし。
・過当競争なら、競争によってだめな獣医師が退出して、優秀な獣医師に置きかえられるのは（全体の質を上げるうえで）
大いに歓迎するべきこと（自由競争に任すべし）
・新たな分野への対応が遅れているのは、偏に医学部や獣医学部の既得権者の阻害によるもの。これらの輩は排除すべし。
要するに、思想の違いやね。善し悪しは別にして獣医師会の方が現実を踏まえた議論ではある。
また、後者側の主張、自由競争によって全体の質が上がるかと言えば、ケースによっては逆になっちゃう
こともあると判明してしまった観もあるので、後者が絶対的な善であるとは言えないやろな。
何れにせよ、人口減社会において、高度なスタッフを揃えるのは容易じゃなさそうやね。