18/05/14 19:58:20.39 T38rPkHt0.net
>>991
良いこと言います
1043:NAME OVER
18/05/14 22:55:26.45 Mr3rUYyA0.net
俺は正負の法則なんて絶対に信じないけど、連投野郎が病気なのはわかる
1044:NAME OVER
18/05/14 23:00:05.59 Mr3rUYyA0.net
あ、代償の法則ね
まぁどっちにしろ非科学的なものは信じないけど
1045:NAME OVER
18/05/15 10:14:23.11 cBPvQ9IRa.net
うめとこ
1046:NAME OVER
18/05/15 11:40:39.48 K12M5CA+0.net
埋め
1047:dm18
18/05/15 13:33:44.66 oXJDIeLS0.net
「そ、それはほとんど、神を冒とくする行為じゃありませんか」 リブラスルスは、その言葉が聞こえなかったふうを装った。 「お前は、今わしがお前にそうしているように、実体のない魂となって勇者たちを導くのだ。この世界で実際に
体を動かすのは彼らだ。彼らは、まだ、この世に籍を置いている。さあ、一刻の猶予もならん。ダンジョンに入り、救世主たちを呼び覚ませ。よく考えて選ぶのだそ。その者たちに、運命がかかっているのだからな」 「いったい、とうやって
選べというのですか。彼らは、これからどんな目に遭わされるんですか」 セロンは困惑するばかりだった。「ロードカオスは、私の実験をめちゃくちゃにしおった。わしの美しい論理の世界をねじ曲げ、危険この上ないパズルに変えてしまった。
そのうえ、わしの顔に唾を吐きおったのだ。このパズルをすべて解かないことには、目的は達せられん。彼は、様々な怪物も生み出した。ダンジョンから逃げ帰った者の話では、カオスに捕えられ怪物に改造させられた勇者もいるとのことだ。
そうだ。わしがお前を送り込もうとしているところは、まさしく地獄だ。しかし、これ以外に方法はないのだ」 突然、水晶球が砕けちった。セロンはとっさに顔を覆いながら、叫んだ。 「どうやって選ぶんです。どうしたらいいんですか!」
水晶球の破片が地面に降り注いだ。風の中から師の声が聞えてきた。『ダンジョンに入れ。眠れる勇者を見つけるのだ。その魂を覗き、その能力を確かめるのだ』 『確かめるのだぞ』
1048:dm19
18/05/15 13:37:42.36 oXJDIeLS0.net
セロンは見た。 心を扉の向うに送り、入り組んだトンネルをさまよい、勇者の館を捜し当てた。真 っ暗だ。その闇の中を、殺意と絶望が、ぼんやりと光を放って漂っている。 それは、死のオーラだ。 冷たく陰気な壁面に、
24個の鏡が掛けられていた。その中に、勇者たちが眠っている。男、女、小人、妖精、トカゲ男や犬人間のような、セロンがこれまでに見たこ ともないような生き物も交じっていた。セロンは、勇者たちのうつろな視線を感じた。
助けて。ここから出して。彼らはそう叫んでいるようだった。セロンは、妖女の前に立ち止まった。彼女はベイラに負けず劣らず美い、。しかし、 亜麻色の長い髪に包まれた肉体は強靭な戦士としての肉体だった。
肩から白いガウンが落ちそうになっている。セロンは思わず手を差し伸べ、ガラスの中の彼女の体に触れた。
1049:dm20
18/05/15 13:44:51.05 oXJDIeLS0.net
苦痛に張り裂けんばかりの悲鳴がセロンの鼓膜を突き刺したのは、そのときだった。 セロンはほら穴にいた。石が、松明が、4つの人の形をしたものが、彼の体をすり抜けて落ちていった。すべてが地面に落ちると、
それらは大きな瓦傑の山を作った。 白い髭をたくわえた老人の背中の上に、太い木の梁が倒れかかった。老人は悲鳴を 上げ、次の瞬間静かになった。エルフは、腰布を着けた大柄な若者の真上に落ちて きた。もう一人の男は、
衝撃から身を守ろうと丸くなったまま落ちてきた瓦傑に埋 もれてしまった。 「シーラ」 若い男が叫んだ。ブロードソードが彼のこめかみに当たり、彼は気を失って前に倒 れてしまった。 セロンも墜落の衝撃に備えたが、
彼は落ちることなくその場に浮かんでいた。なす すべもない、もどかしい傍観者だった。眼下に展開している眺めは、過去のものな のだ。どうやら彼は、24人の勇者たちが殺されていく様を見なければならないのだ。
なんと残酷な任務であろうか。 白髭の老人は、その衣装から予言者であることがわかった。筋骨たくましい男は、見 るからに野蛮人だ。もう一人は、どうやら盗賊らしかった。彼のベルトに巻き付け られた皮の袋がはち切れ、
大小の宝石が地面にこぼれていた。勇者の館で見た、あの美しい女性は、大丈夫だろうか。彼女の手が伸びた先には、樫の杖が横たわっていた。杖には、樫の林の番人を表わす紋章が入っている。セロンの魔法の樫の木が植わっていた林だ。
今はもう焼けただれて、何も残っていないが。 しばらくして、梁の下敷になった老人がかすかに動いた。 「シーラ」 老人は、声をふり絞った。 彼女の返事はない。セロンは息を呑んだ。が、そのとき、彼女はうめいて、目を開いた。
「ナビ」 彼女は老人に駆け寄り、梁に手をかけた。彼女の手から、血がにじみ出た。 「ハルク、アレックス、手を貸して」 ナビと呼ばれた老人は、大きく息を吸い込んだ。
1050:NAME OVER
18/05/15 13:50:26.50 NQNZ7lDOd.net
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