20/07/29 05:43:36.35 u6duX10T.net
>「石川賢」を表現するのに、私はよく「メチャクチャだ」という言葉を使うんですが、
>「言うほどメチャクチャじゃないじゃないか」という意見も聞く。この見解の相違は何かというと、
>石川賢が「マンガ」としての体裁はかなり忠実に守っている点から来るのではないかと思う。
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>読みきり「真・極道兵器」を読むと、石川賢のメチャクチャさというのは「B級映画的なメチャクチャ」だということがよくわかる。
>要するに、どんなにブッ飛んでようが1時間30分くらいでキッチリ終わるメチャクチャさなのだ。
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>主人公がムチャだったり、兵器がムチャだったり、戦いはムチャだったりする。しかし、キャラクターの信念が通っているから、
>作品の中に「いったいどこに連れていかれるのだろう」という不安感は皆無なのだ。だからこそ、ブッツリ終わっても読者はイライラしたりはしない。
>少なくとも「あるべき最終回」は、主人公の信念が貫徹されることになるであろうことは予想できるから。
>とくに「真・極道兵器」は、やくざ映画のパターンを逆手にとってクライマックスの驚きが演出され、なおかつラストもまとまっているという点で、
>石川賢のいい意味での「B級映画感」が非常によく出た作品になっていると思う。