24/02/16 10:59:40.85 .net
断片的な記憶を辿って、ジジイなりにも考えているんだな。
(ジジイ編:Part3of5)
気が付くと車が逆さまになって、屋根も半分潰れている。
必死な思いで車から這い出ると、少し離れた所にベルファイアがひっくり返っている。
何が起きたのか分からないが、俺は事故に巻き込まれたのか?
ふと脇を見ると、誰の物か分からぬスパナが落ちていた。
なぜか俺の名前が書いてある。知った事か!
何だか無性に腹が立ってきた。
ベルファイアが静かにひっくり返っているのも腹が立つ。
皆で俺の事を馬鹿にしているんだろう。
痛む足を引きずりながら、連中の様子を見に行った。
人がせっかく心配して助けてやろうとしているのに、
車の中でシートベルトにぶら下がっているアベックは、
この俺に悪たれをついている。クソジジイと確かに言った気がする。
許せん!成敗してくれる!
自分が何故こんな状況にあるのか分からないが、無性に腹が立った。
そして目の前のアベックがきっと原因だと
俺の本能が教えてくれた。
許せん!成敗してくれる!