16/08/20 15:15:25.61 rnmbnK8H.net
世界樹5、ようやく二層についたので固まり始めた設定を吐き出します。
◇ギルド『エトランゼ』
命名者はマリアン。異国の者、旅人の意の言葉は、いずれこの街から旅立つ者という意味合いで名付けた。
◇ケイン 十七歳
ドラグーン・アースラン男1 赤髪青眼
ボイス:物静か
仲間の呼び方:マリアン、カリムだけにさん付け、他は呼び捨て。
◇
野心の強い貴族の家の三男坊だが、彼自身に大した野心は無かった。
礼儀作法や貴族として恥ずかしくない程度の武術は教わったが、両親、召使、教師の関心は兄たちに向いていた。
ケイン「……ああ、俺は期待されていないんだな」
そんなことを子供の内に納得し、一人貴族らしい遊戯として鷹狩りを、近くに川があったので釣りを楽しむ。
いずれはどこぞの貴族との縁を作るために婿養子にでもなるのだろうか―そんなことを考えていたある日、世界樹の伝説を聞いた父に「冒険者として世界樹を攻略しろ」と命令される。
伝説の真偽はともかく、結果を出せば家の名声が上がる。そして、道半ばで倒れたとしてもしょせん三男。失っても惜しくない駒だ。
彼自身、父のそういった考えを理解しつつも、自分がやりたいことも無かったので鷹狩りに使った銃を片手に世界樹を目指す。
見送りもない旅路で、僅かに軋む胸を自覚できないまま、一人アイオリスへと向かったのだ。
私生活や迷宮内でも淡々とした態度と物言いで、クールや無愛想と思われがちだが、その実は自分自身含めてあまり興味を持っていないため。
冷静な判断も、自分の命にあまり興味を抱いていないから緊張せずに自然体であるがゆえ。
アイオリスの街で、その危なっかしさを一目で見抜いたマリアン(後述)が半ば強引に彼と同行し、彼女と共にギルドを設立することとなる。
そんな彼も、ギルドの仲間との日常で、徐々にだが表情を増やしていく。休日は宿でボーッとすることが多かったが、仲間たちに連れだされることも増えてきた。
一応、このギルドのリーダーである。エドガーに渡す書類の作製や評議会への報告などは彼が行っている。
◇
ケイン「無事に勝利―なんだ、カナエ、何をそんなに慌てて。……ああ、腹に穴が……なに、カリムなら癒せるだろう。駄目ならば俺一人が死ぬだけだ。問題ない」
ケイン「違うぞカナエ、水切りはこうだ―そうそう、上手いぞ。……うん? 笑っている? 俺が……?」
ケイン「ああ、そうか。昔、兄上と共にこうやって水切りを遊んだんだ―年上の兄上たちは勝てなくて、けど必死に石を投げて……ああ、楽しかったんだな、あの時の俺は」
ケイン「美味いな。料理自体は実家の方がずっと美味しいはずなのに、皆と焚き火を囲みながら食べる食事は、美味くて仕方がない」