16/09/19 00:10:15.62 36/HwRH7.net
ガシャーン!!
「えっ!?」
突然皿が割れるような音が鳴り響き
驚いたトロンが振り返る
「ト、トロン…フレイアに何を…」ガタガタ
そこには昼ご飯を持ってきたクレイルが固まっていた
まあ常識的に考えて、さっきまで廃人状態だった親友の部屋を15分後に覗いたら、仲間の女の胸を揉んでいたなんて誰にも想像できないだろうし無理はない
しかし問題はトロンの方である
このままでは間違いなく親友に見放されてしまうだろう
「ち、違うんだクレイル!」
「フレイア…どうしたの…これ?」
「身体を汚された」バッサリ
「違う!合ってるけど違う!」
必死に弁解するトロン
しかしクレイルは彼を哀れむような目で見つめ言い放った
「トロンがこんな、こんな変態だったなんて…良い奴だって信じてたのに!」
「ご、誤解だ!これは誤解、誤解なんだ!」
「う…うるさい、このっ!変態ッ!」
そしてクレイルは涙を流しつつ走って階段を下っていった
「クレイル!!待って!待ってエエエエエエ!」
親友に罵倒され、言い表しようのない恐怖感を覚えたトロンは急いでクレイルを追おうとするがフレイアに肩を掴まれる
「乙女の体を汚しておきながら何処へ行こうと?」ニッコリ
「」ガクガク
トロンは更なる恐怖に、逃げ出したくなった
フレイアは刀を構え、明らかに獲物を狙うような目で此方を睨んでいる
「さあ!責任を取ってもらうよっ!」
「だ、誰か助けてェェ―― ッ!」
彼の全身全霊の悲鳴は町中に響いたという…
以上です
我ながら酷いオチだ