15/06/04 01:57:06.26 UrhGaaaTv
―ここは、ポケモンだけの世界。
日々、探検隊が依頼をこなして秩序を守り、多くのポケモンが種族やタイプを気にせず笑い合う。
時には時間停止の危機に直面し、元は人間だった者がそれを食い止めたとされるあの世界。
しかし、今回はその物語の舞台から離れて辺境の田舎村に目を向けてみよう―。
山の麓、多くの木々に囲まれた一つの田舎の村。
少し外れにある比較的大き目の家には、あるポケモンのカップルが住んでいた。
「ん~、今日の分はこんなものかな…?お~い、ご飯だよ~!」
上階に向けて何者かを呼ぶのんびりとした好青年のような声。
その声を発するのは、ずんぐりした四足の首長竜のような姿と、
葉の翼に首元になるきのみという変わった特徴を持つポケモン、トロピウスである。
「はいはーい、今降りてくねー!」
そう言って上階から姿を現したのは、黄緑色をした体に、
南国を思わせる花をもつポケモン、メガニウムだった。
……大食いなため標準体型のメガニウムよりややふとましいようだが。
二匹は小さい頃からの幼馴染だったが、タマゴグループが完全に一致していることもあるのか、
どんどん距離を縮めていき、今の同棲に至っている。
メガニウムが少々ふくよかなのもきっと幸せ太りなのだろう。