10/02/06 22:04:15 Wc7Vfraq.net
ニコル「さ、姉さん、入って……。姉さん、大丈夫かい?
フランカ「……私をどうするつもり?
ニコル「どうするって……、僕は姉さんを迎えに来たんだよ。
フランカ「私はフランカ・マルティンよ。あなたの姉さんじゃないわ。
ニコル「いや、違う。あなたは僕の姉さんだ!
フランカ「……。
ニコル「ずっと一緒に暮してきたじゃないか。血がつながってなくてもあなたは僕にとってたった一人の姉さんであることにはかわりない!
フランカ「ウソッ! じゃ、どうして私を置き去りにしたの? どうして一緒にいてくれなかったの?
ニコル「……そうさ、たしかに僕は姉さんを置き去りにしたよ。でも、それは姉さんを戦いに巻き込みたくなかったからなんだよ。
フランカ「ウソよッ! 私と一緒にいるのがイヤになったんでしょッ!?
ニコル「違うよ、姉さん! 僕は姉さんを愛している! 愛している人にいなくなって欲しいわけないッ!!
フランカ「ニコル……。
ニコル「姉さん、父さんの遺書に書いてあったよ…。母さんが亡くなったとき、姉さんをあの人に返していれば、こんなことにはならなかったんじゃないかって。
だけど、自分を『父』と呼ぶ姉さんを手放すことができなかったって……。姉さんだって知っていたはずだ! 父さんは、誰よりも姉さんのことを愛していたッ! 血がつながっていなくても姉さんを愛していたんだよッ!
フランカ「父さん……。
ニコル「僕は姉さんを失いたくはない。血がつながっていなくても、僕は姉さんを離したりはしないッ!
フランカ「う、ううう……。
ニコル「ごめんよ、姉さん。でも、もう離れたりはしない……。