20/06/16 22:16:01.16 PH8bm7fpx
~ここから第三者視点~
一方その頃、地下室の一番奥の部屋では……。
「離して、離してよ!」
「いーや、離さないね。今日という今日はきっちり反省してもらうからな!」
氷の鎖に手足を繋がれ、壁に磔にされたレシラムと、そんな彼女の前で眼光を鋭くさせるキュレム。レシラムの逃げ方が悪かったのか、それともキュレムが策士だったのか。
はっきりしているのは、二人の上下関係がこの瞬間だけ逆転しているということだ。
「氷の鎖の具合はどうだ?姉さん用の特別製さ、炎を当てても溶けないぜ。」
「冷たいし固い!さっさと解いてよ、お兄ちゃんに怒られても知らないよ!」
ゼクロムを引き合いに出されても、キュレムがひるむ様子はない。
「はっ、怒られるのが怖かったらこんなことしてねぇよ。それよりも食い物の恨みを晴らす方が大事だからな。」
というわけで、とキュレムは続ける。
「今から姉さんを恥ずかしい目に合わせてやるから、覚悟しとけよ?」