19/10/15 06:18:36.69 hgVPw929z
「あぁ、これか……。」
ピッ、ピッ、ピッ
俺はうだるような暑さにたまらず、冷房をフル稼働させた。涼しい風が心地いい。
「ふぅーーー……んっ?」
テーブルのうしろ、バスケットに隠れて気付かなかったが、白いタオルがあった。それもかなり厚手の。
体中汗でびっしょりだ。拭くにはちょうどいい。
『そのタオル、本当は汗拭き用じゃないんだけどね。』
「どういう意味だ?」
『さぁねー♪』
ルカリオの意味深な発言は気になったが、これだけ汗かけば、少しは尿意も遠くなっただろ。案外イケるかもな、24時間。今全然したくねーし。
1時間後
冷房は30分くらいで切った。もう部屋は十分涼しくなったしな、うん。
えっ?べ、別に、体が冷えてトイレに行きたくなってきたとか、そういうワケじゃ……。
(くそっ……!言う通りにするんじゃなかった……!)
汗を拭いてすぐ、喉が渇いて仕方がなかった俺は、テーブルの上に水があることに気付いた。
小さなコップに入った、少ない水。飲まないほうがいいとは分かっていても、飲みたくてたまらない。
コップを手に取って、しばらく見つめて、やっぱりだめだと戻そうとしたんだが……。