14/07/11 23:33:13.10 qWfi9Pn50.net
一方 産まれたばかりの子を預けているキルリアは待てど暮らせど手入れを済ませた子供を抱かせに来てもらえずに
不安げな声を上げ始めますが当然ながら今が忙しいおばちゃんは誰一人キルリアを構いに来ません。
不意に一匹のキルリアが
窓の外を覗いて｢なにあれ！？｣というように上げた絶叫に他のキルリアも窓に鈴なりに張り付きます。
窓の外には産湯を使い
ママリアのおちちを求めながら元気な声を響かせてこちらに戻って来る筈の我が子が
揃って小さな触覚に穴を空け竹竿に縄で吊されて寒空の下で震えてるのですから。
あっ、吊されベビラルの一匹が、家の中から自分を見上げるキルリアの姿に気づいたようです。
よちよちと空を歩くように
短いあんよをばたつかせおててをいっぱいにママリアに伸ばし
おめめを涙でいっぱいにしてかなしそうに助けを求めています。
その健気な姿に本人以外のキルリア達も涙を浮かべて切ながりますが
みんな暖かい部屋の中から誰一人冷たい夜の風が吹く庭に飛び出して行こうとするものはなく
赤ちゃん達がかわいそう、かわいそうと慰め合いながら泣くばかりです。
人間の邪魔をしない様、エスパー技は何一つ覚えていませんよ♪
ベビラル達は次々と
ママちゃむいよう、だっこちてよう、おちちのみちゃいよう…と竹竿の上から外の風より冷たいママ達に回らぬ舌で訴え続け