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今週、「Outlook.com」「Hotmail.com」でおよそ16時間にわたって発生したサービス障害は、データセンター内の
サーバのオーバーヒートが原因だったと、米国Microsoftが発表した。
サービス障害は、3月12日午後1時半ごろ（太平洋夏時間：PDT）から始まり、Hotmail.com、Outlook.com、
「SkyDrive」の各サービスが影響を受けた。問題が解決されたのはそれからおよそ15時間後の3月13日午前5時
40分ごろだ。同社はこの時点で問題を認めていたが、特に説明はなかった。
Microsoftのバイスプレジデントを務めるアーサー・デ・ハーン（Arthur de Haan）氏は3月14日、同社システムの
中核部分でファームウェアをアップデートしたあとに障害が起こったと、ブログに記している。
「これまでアップデートは常に成功していたが、今回は予期せぬ形で失敗に終わった。アップデートの失敗が
データセンターの急激かつ大幅な温度上昇につながった。その勢いがあまりに強かったため、問題が緩和される
より早く、データセンターの問題の起きた部分にある大量のサーバに当社の安全対策が適用されてしまった」
（デ・ハーン氏）
オーバーヒート問題によって、利用者は影響を受けたサーバ上のメール・ボックスにアクセスできなくなり、シス
テムがサーバを待機サーバに切り替えてアクセスを継続させるのも不可能になったと同氏は語った。その結果、
ソフトウェアと人の介入方法の双方に修正を加える必要が生じたという。
Microsoftは障害の発生について謝罪しているが、トラブルに見舞われた利用者の数は明らかにしていない。
こうした問題が今後また起こった場合は、「『URLﾘﾝｸ(status.live.com)』をチェックすれば、障害が発生しているサー
ビスの最新かつ最適なリアルタイム情報を取得できる。また、サインインしたユーザーは、同サイトを特定のアカウ
ントの状態を踏まえてカスタマイズできる」と、デ・ハーン氏は話す。
このたびのトラブルは、Microsoftにとって好ましくないタイミングで発生した。一新されたOutlook.comのプレビュー
版がデビューを飾ったのは2012年7月のことで、Hotmailの後継サービスであるのみならず、「Gmail」や「Yahoo Mail」
に匹敵するものという触れ