【2018年大河ドラマ】 西郷どん part5at NHKDRAMA
【2018年大河ドラマ】 西郷どん part5 - 暇つぶし2ch316:日曜8時の名無しさん
17/07/06 23:11:57.57 nhvmLyTT.net
7 愛加那の心情 後篇
明治2年(1869)九歳の菊次郎が、鹿児島の西郷本家に引きとられた。
子どもと別れるつらさよりも、待望の日が来たと愛加那をはじめ竜家の人々はよろこんだ、
鹿児島で養育され、成人後帰郷したら島役人の道が待っているのだ。
愛加那は朝夕菊次郎の平安と生長を神に祈ったが、どうしたのか出郷後菊次郎の音信は
ぷつりと消えた。
廃藩置県で大政は奉還され、旧体制が一新したことは、島でもいちはやく知った。
その激動のなかで西郷は中央政府の顕官となったというニュースは愛加那をよろこばせた。
十一歳になった菊次郎もその父に従って東京へ行っただろう。
そしてその父の引き立てでやがては日本国の役人になるにちがいない。
その菊次郎への慕情をひたすら菊草にそそいだ。いまの愛加那にとって菊草こそ
生きるカであった。菊次郎の音信はなくても、菊草と二人で生き抜いていけば、いつかは
菊次郎に会える日も来る。愛加那は自分にそう言い聞かせる毎日を送った。
その愛加那を奈落のどん底につき落す事件が明治9年(月日不詳)に起った。
「母さーん、助けて」と泣き叫ぶ菊草が、頭髪をざんばらにし、袴をはき、
二本の大刀を滞びた私学校党員に西郷本家へ強引に連れ去られたのである。
菊草14歳、愛加那39歳。
たった一筋の生きるカであった菊草を奪われた愛加那の動哭と怨念と無残な生きざま
を描くには筆者の力量はあまりにも弱い。
女性だけでなく、すべての人々が愛加那の立場になり、これから個条的にかかげる
ことを、共に考えていたたきたい。
◎7年間も阿木名で流人生活し、文久3年(1863)帰藩を許された重野安緯(やすつぐ・
後の東京文科大名誉教授・島で西郷と交際していた)は、島妻を本妻とすべく
数年(引用者注・・後年?数年後?)阿木名へ下島したが、その女は既に再婚していたため、
その女との間に生まれた子どもの養育費として多額の金をおいて空しく帰藩していた。
◎西郷は帰藩した翌年、岩山イトと結婚した。
◎明治23年(1890)沖縄県の行政巡視をした尼崎三郎が名瀬で愛加那に会った感想を、
『玉鶴という優美の名にして且つ英雄西郷の愛せし婦人なれぱ、さだめて美形ならんと
憶想せしが、案に相違しただ見る一蛮婦五十位の醜面、しかも全く島風の衣服、
手甲には入墨し裸足にて来る。是には喫驚せざるを得ず。是れ即ち後の京都市長せし
菊次郎の母なり』と記している。
◎西郷は菊次郎の出生について、『野生不埓の次第にて正月二日男子を設け申し候。
御笑い下さるべく候』と大久保利通に手紙している。
◎明治31年(1898)西郷流謫地に記念碑建立の際、まだ地面に横たわっていた石碑を
愛加那は足で踏みにじり幾度も唾をはきかけた。


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