【2018年大河ドラマ】 西郷どん part5at NHKDRAMA
【2018年大河ドラマ】 西郷どん part5 - 暇つぶし2ch306:日曜8時の名無しさん
17/07/06 23:00:51.11 0Mykmw0f.net
「道の島史論」前田長英著 は奄美の歴史についての本ですが、
西郷隆盛と西郷神格化を理解するうえでも参考になる記述が多いので、
ちょっと長いですが引用します。
1 西郷英雄説-西郷神格化思潮
「西郷隆盛は島の大恩人である。あれほどの大偉人が島に足跡を残したことは、
島のほこりである」と従来言われ、その「謫居(たっきょ)地」や「上陸地」に
記念碑や神社を建てて顕彰につとめた。
奄美の人たちが西郷隆盛を「大偉人」「島の大恩人」とするのはいったいどういう
わけだろうか。
それは端的に言えば、明治十年代以降の「西郷英雄説-西郷神格化思潮」の影響である。
西南の役や西郷隆盛に関する資料は厖大であり、そのなかでも西郷崇拝-西郷神格化
の著述か圧倒的に多い。
時の権力に反抗した偉大なる西郷像が、日本の軍国主義発達とともに、
理論を越えた存在として全国民に受けとめられた。
明治41年に発行された「西南記伝」(黒竜会主幹・内田良平著)は、その序文で
『余、かつて近世史をひもときて、宇内の英雄俊傑を論ずるに、
我が日本に豊太閤あり。西郷南洲あり。これ一世の英雄なり、一世の英雄にあらずして
百代の英雄なり。百代の英雄にあらすして万古の英雄なり。
何をもってこれを万古の英雄と言うか。彼等の功業はその国民性の花となり、実となり、
万古を貫きて朽ちざるものあればなり。-略- 故に南洲は国民的精神の権化にして、
万古の英雄なり』とほめたたえている。
このような西郷観は、明治十五、六年からおこり、明治末期、大正といよいよ高潮し
昭和の大東亜戦の起爆剤となった。
西郷崇拝思想を島の人々に植えつけたのは、明治・大正・昭和初期にかけての教育者
たちであった。西郷崇拝-西郷神格化の洗礼を受けた彼等は、奄美潜居中の西郷の
言行集録にカを注いだが、西郷に都合のよい、つまり西郷を島の大恩人とするに都合
のよい言行だけを選択集録したと思われる。
「龍郷潜居中の南洲翁実話伝記集」が現在西郷研究の基礎資料となっているが、
これは大正15年(1926)愛加那の養子丑熊や愛加那を知る古老たちからの聞きとりで、
最も信憑性が高いとされているが、大正15年は西郷崇拝-賛美が最高潮に達した時代であり、
その集録・選択を全面的に信頼するわけにはいかない。
われわれは醒めた目で、もう一度この基礎資料を検討する必要がある。


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