2018年 NHK大河ドラマは『西郷隆盛』at NHKDRAMA
2018年 NHK大河ドラマは『西郷隆盛』 - 暇つぶし2ch620:日曜8時の名無しさん
16/09/04 03:44:30.84 Zu9LaMv5.net
>>599
しかしここで朝鮮半島の事情が大きく変化する。大院君が失脚して閔氏(みんし)の政権が登場した。1873年、明治6年のことだった
(ついでに言っておくが、列強がこれ以上、朝鮮に開国を求めなかったのは、日本にくらべて朝鮮半島の需要がかなり低く見積もられていたせいだった)。
さて、話を戻して、このような状況を明治政府が裁断するに、当事者中央の事情はまったくお粗末なものだった。
だいたい明治4年7月に、新政府が懸案の廃藩置県を断行してやっと日本のほぼ全土を直接統治にしたまではよかったが、その4カ月後の11月には、特命全権大使の岩倉具視を筆頭とした総勢50余名の、
いわゆる岩倉使節団が、アメリカとヨーロッパに20カ月にわたって出向いてしまっていた。アメリカでは少弁務使の森有礼が、イギリスでは大弁務使の寺島宗則が待っていた。
名目はあった。維新政府はその当初から不平等条約を撤廃するという悲願をもっていた。
それはそうなのだが、岩倉使節団の実質的な目的は各条約国に「聘門ノ礼」を修めること、つまり親善訪問をすることにすぎなかった。
悲願の条約改正については、「我国ノ開化未ダ普ネカラズ」なので「漸次ニ政俗ヲ革メ」ようという、まことにお粗末なものだった。
この程度の親善調査に岩倉全権大使のもと、木戸孝允・大久保利通・伊藤博文・山口尚芳(外務)が副使となり、そこに佐々木高行(司法)らがずらりと加わったのだから、これは政府の中身が半分以上棚上げになっていたといっていい。
そこで、留守をあずかる参議の4人が国政と当面のアジア外交・ロシア外交を切り盛りすることになる。
西郷・大隈重信・板垣退助・江藤新平だ。留守政府とよばれた。
今夜はそのあたりの詳しい活動を省略するが、とくに江藤の果断活躍と西郷の泰然自若がめざましい。
では、肝心の問題だ。西郷は征韓論をどのように見ていたのか。
従来は、西郷こそ征韓論の積極的な主唱者だという見方がされてきた。
たしかに西郷が征韓論をめぐる独自の見解をもっていなかった、ということはない。
明治5年8月に、板垣退助と語らって西郷腹心の別府晋介・北村長兵衛を朝鮮に派遣し、池上四郎・武市正幹・彭城中平を満州に派遣していた。
これはあきらかに情報活動で、その後に「満州視察復命書」をもたらした。


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