2018年 NHK大河ドラマは『西郷隆盛』at NHKDRAMA
2018年 NHK大河ドラマは『西郷隆盛』 - 暇つぶし2ch605:日曜8時の名無しさん
16/09/04 03:31:09.75 Zu9LaMv5.net
>>587
しかし必要だったのは、すべてを始動させる原動力であり、運動を作り出し、天の全能の法にもとづき運動の方向を定める、西郷隆盛の精神であったのです。
ところで、こういう西郷についてのぼくの思いの一端を、年の瀬押し詰まる今夜にしたのは、前夜のヘミングウェイの「キリマンジャロの凍豹」との関連がないのかと問われれば、そういうことはいつだってあるでしょう、つまらんことを訊くもんじゃないと答えるしかあるまい。
その、そういうことはいつだってあるでしょうを、西郷はこう詠んでいる。「狂言妄語 誰か知り得ん。仰いで天に慚(はじ)ず、況んやまた人を」。
私も人だからときに狂言も綺語も弄するが、だからといって天にも人にも慚るところはない、という意味だ。
ぼくもいまのところはこの言葉で返したい。なんら慚るものはないというふうに。けれども、ぼくの場合は、それでも心の内なる咎めは残るのだ。
西郷はどうだったのだろうか。
今夜とりあげる一冊は奈良本辰也と高野澄が編訳した『西郷隆盛語録』であるが(遺訓・漢詩・書簡の3部に分かれている)、以下にはときどきその引用を入れるものの、とくに本書にこだわらないで、ぼくの感想を進めよう。
おびただしい参考文献については、「附記」にその一部をしるす。
海音寺潮五郎の『西郷隆盛』や司馬遼太郎の『翔ぶが如く』といった大作は、今回は振り返らなかった。
西郷は二度、流罪になっている。島流しされている。
まず、そのことから話してみたい。
一度目は32歳のときで、安政5年のことだった。奄美大島に流されている。
その直前には自害や心中も図った。
自害や心中だなんて、豪胆磊落とみえる西郷にはふさわしくないと思う向きがあるかもしれないが、それこそは人を見る目がないというものだ。西郷にこそ、そういう大胆なフラジリティがあった。
この年の7月、西郷が敬愛しきっていた薩摩藩主の島津斉彬(なりあきら)が急死した。
時代情勢は日本中が風雲急を告げている真っ最中、ハリスが下田に着任し、黒船の対応に全力を傾注した老中阿部正弘はあっけなく39歳で病没、彦根藩の井伊直弼が大老になって、日米修好通商条約を勅許を待たずに強引に締結してしまったばかり。
西郷は斉彬の極秘の使命をもって江戸詰めを命じられた矢先だった。
日本の危機である。
主君の斉彬と腹心の部下の西郷は何を相談していたのか。


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