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「アイスアリーナを仙台に建設する必要がある」
プロ転向後も、故郷・仙台を見捨てない可能性が高そうだ。とはいえ『アイスリンク仙台』での練習を続けることにも懸念がある。
「リンクの規格が少し小さいのです。通常、シニアの試合で使われるリンクは30m×60mですが、『アイスリンク仙台』は26m×56m。大きさが違うぶん、今までも練習で苦労することはあったでしょう。プロとしてさらなる高みを目指す羽生選手ですから、より練習しやすい環境を整えてあげたいですよね」(フィギュアスケート関係者)
仙台では、すでにそれに向けて動き出している人物がいる。仙台市議会議員の佐藤正昭氏だ。
「今年2月、北京五輪が終わった直後に、“アイスアリーナを仙台に建設する必要がある”と議会で提案をしました。
仙台の五色沼という場所は日本におけるフィギュアスケート発祥の地でもあります。その仙台から、羽生選手、荒川静香さんという冬季五輪の金メダリストが2人も輩出され、合計3個の金メダルがもたらされました。
そんな仙台の宝の1人でもある羽生選手は、仙台が好きだからこそ、偉大な挑戦をした北京五輪の直前も『アイスリンク仙台』で夜中に練習をされていました。彼に勇気をもらったわれわれが、今度は彼に恩返しをする番だと考えているんです。羽生選手のスケートを世界中の人に見てもらいたい。しかし、リンクがないと話にならないのです。
プロ転向の会見では、これまでの経緯はしっかりと話していましたが、これからのことは明言を避けていました。もしも故郷・仙台でアイスアリーナの建設の道筋がついていれば、“そこを拠点としてやりたい”と加えたかったのではないでしょうか」(佐藤議員、以下同)