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羽生「リスペクトがあるからこそ勝ちたい」
2019年に行なわれた世界選手権ではチェンが優勝、羽生は2位だった。
「彼に対してのリスペクトがすごいあるからこそ、やっぱり、リスペクトがあるからこそ勝ちたいなってすごく思うので。もっと、いろいろやりたいです」
北京五輪の試合を終えたあと、記者会見の冒頭では、質問を受ける前に自らこう語っている。
「金メダルを獲ったネイサン・チェン選手はほんとうに素晴らしい演技だったと思いますし、やっぱりオリンピックの金メダルって、ほんとうにすごいことなんです。僕もオリンピックの金メダルを目指してずっと頑張ってきましたし、そのためにネイサン選手もたくさん努力してきたんだと思います。彼には4年前の悔しさがあって、それを克服した今があって、ほんとうに素晴らしいことだと思っています」
スケーターたちとの絆も、羽生の財産
多くのスケーターから敬意を寄せられる羽生は、羽生自身もまた、競い合い、フィギュアスケートという世界では仲間であるスケーターたちへの敬意を隠さなかった。
オリンピックや世界選手権、グランプリ・ファイナルなどで数々の結果を残しつつ、羽生が見せてきた姿勢は、羽生自身に敬意が集まる理由であったし、大きな影響力を持つ存在になれた要因でもあった。会見直後からの幅広い反響、労いや祝いの言葉の数々はそこから起きているようにも思える。
北京五輪のエキシビションでの、参加したスケーターたちとの楽しそうな表情でのやりとりや交流もまた、その産物の1つだ。そしてそれは、プロスケーターとしてさまざまなスケーターとともに滑るであろうこれからの財産でもある。
これからも、どのようなスケーターと同じときを過ごすことになるのか、興味深い。
(「オリンピックへの道」松原孝臣 = 文)