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ソチ五輪の時の新聞記事
2時間プレゼンして1億3000万の寄付の証拠
★高橋大輔、あきらめない姿見せたい フィギュア男子
[朝日新聞デジタル 2014.02.14 01]
決してあきらめない、その姿を見せたい。13日夜(日本時間14日未明)のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)。高橋大輔(27)=関大大学院=は、昨年11月末に痛めた右足が万全とはいえない状態で、ジャンプを跳ぶ。後に続く子どもたちが、自分の姿を見ているからだ。
2012年秋、高橋は、熱く語りかけていた。
「子どもたちに、好きなことをあきらめてほしくない。楽しくスケートをして、色んな人と出会い、何かを得て社会に出ていってほしいんです」
トリノ五輪前に練習していた大阪府高石市にある臨海スポーツセンターが閉鎖の危機にあった。大阪府側が存続の条件として提示したのが、耐震改修費約3億円の半分を負担することだった。
利用者らが始めた募金活動に高橋も加わった。全国からカンパが寄せられたが、締め切りを前に目標額には遠かった。
そんな時、新聞記事で活動を知ったという人が、連絡してきた。スケートファンではないが、現状を知りたいという。直接会い、思いの丈を2時間に込めた。
数日後、匿名で1億3千万円の寄付が振り込まれた。「未来を担う子どもたちの夢や笑顔を無くさぬように」という一文が添えてあった。存続が決まった。
「子供にメッセージを伝えるなら、現役で輝き、影響力のある今のうちに」。知人にかけられたその言葉が、高橋を動かしている。いじめられることもあって学校に行くのが嫌だった小学生の時、実家そばのリンクで始めたスケートに救われた。だから、リンク存続に絡むことには力が入る。
「責任感は昔に比べたらあるのかな」。高橋は今季を集大成と位置づける。子どもが学べ、スケートの練習もできる施設を作る。3回目の五輪。胸にはそんな思いを秘める。(後藤太輔)