18/09/12 19:37:42.55 .net
宇野昌磨の演技
スポーツではたびたびこうしたシーンに出会うことがあります。
私が直接、取材を担当したピョンチャン・オリンピックの男子フィギュアスケート。
宇野昌磨はショートプログラムを終えて3位につけていました。
トップはあの羽生結弦。そしてフリーで羽生が高得点をたたき出します。人気の高い羽生。
ファンからは金メダルを確信したのか、たくさんのぬいぐるみや花束がリンクに投げ込まれ、
会場全体が異様な雰囲気に包まれてしまいました。
まもなく出てきた宇野は騒然とした中で演技をするしかありませんでした。
会場で見ていた私は「この中で悔いのない演技ができるのだろうか」と思いました。
この時、宇野は「完璧に演技をすれば、まだ逆転の目があると信じていたのです。
羽生に勝ちたいという夢をフリーの演技にかけていたのです。
羽生を追いかけ続けたい
しかし4回転ジャンプを冒頭で失敗、順位を上げたものの、羽生には届かず銀メダルとなります。
私は落ち着いた雰囲気の中だったら違った結果もあったかもしれないと思いました。
金メダルを取りたいという思いと同じくらい羽生に勝ちたいという思いが強い宇野。
ただ宇野からこの時の会場について不満の声を聞いたことはありません。
試合後は「実力で劣っていた。羽生選手は最大の目標で憧れている選手。
追いかけ続けたいと2連覇という偉業を成し遂げた羽生をたたえる言葉を残しています。