17/03/21 23:06:34.45 .net
SPの最初のレイバックを除けばスピン、ステップで全てレベル4、ジャンプも一つも転倒、抜け、ステップアウトがありませんでした。
そして驚くべきことに、SPとFSの全18のエレメンツに対して、マイナスの評価を付けたジャッジは一人として存在しません。
また、表現の面も非常に良かったです。演技冒頭のコンビネーションの前は流石にピリっとした表情をしていますが、それが決まってしまえばそこからは本田選手の世界です。
SP『スマイル』で見せる幸せそうな笑顔、そしてFS『ロミオとジュリエット』で見せる緊張感と悲壮感は表現の幅の広さを示していますね。
さて、最終順位は2位ということで、本人の願いである「優勝」は叶いませんでしたが、僕としては、あれは仕方がないかなと思っています。
といいますのも、過去記事でも触れたと思いますが、ザギトワ選手はシニアを含めてもおそらく最も基礎点の高い構成を組んでおり、また、演技構成点も(本田選手ほどではありませんが)高いですので、
仮に本田選手が完璧な演技を決めたとしても、ザギトワ選手も完璧な演技を決めたとすれば、基礎点の差がネックとなり、勝つのが極めて難しくなるからです。
実際、今回の本田選手のスコアとザギトワ選手のスコアの総合得点の差は約7点ですが、
両選手のSPとFSの基礎点の差は約6点ですので、基礎点の差がそのまま順位に出ています。