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高橋大輔のPCSが高い理由
雑誌の74ページに、高橋大輔さんのPCSが高い理由が載っています。
多数の変更点のなか、シーズン前の時点でジャッジたちが最も話題にしている、
あるいは意識しているポイントは、「プログラムにおける、音楽の重要性のアップ」である。
例えば、コリオステップに「音楽の性格を反映したステップかどうか」が追加された。
ではこの文言的には些細な改正が、実際の試合ではどう影響するのか。
まだまだ未知数ではあるが、昨シーズンを例に挙げると、国際ジャッジの間で
「音楽と調和したプログラム」として最も高く評価されたのは高橋大輔のSP「マンボメドレー」であったという。
高橋がこのプログラムでジャッジたちを最も驚かせた点は、
演技、ステップのみならず、ジャンプのリズムにいたるまで、マンボの音楽に合わせて跳んで見せた、
ということだった。
フィギュアスケートの選手は、それぞれもっとも跳びやすいジャンプのリズムを身体に持ち、
音楽に合わせてそのリズムを崩してしまうと、成功確率が格段に落ちてしまうことになる。
よく、「練習中は成功しているジャンプが、プログラムの中では跳べない」と
選手たちがコメントしているのは、これが理由の一つ。
よってほとんどの選手は、ジャンプのテイクオフ時には音楽のリズムを無視し、
自らの身体のリズムでこのエレメンツをこなすことになる。