【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談1535【なんでもあり】at NANMIN
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談1535【なんでもあり】
- 暇つぶし2ch569:ネいなら、尚更。 (私はずっと兵長を愛しているのに、どうして私を選んでくれないの) 妹なんて、赤ちゃんを生むどころか、恋愛対象にすらなれやしない。口に出来ない叫びは捻くれた態度となって、そうして一番傷つけたくない人を何度も傷つけてしまった。 今朝だって、ふてくされた態度しか取れない私に諦めたようにため息をついて、兄は玄関から出ていった。 それから今まで顔を合わせていないから、隣の控室にいるはずの兄に会った時にどういう表情をすればいいのか解らない。 謝って、そうしてにっこり笑って「幸せになってね」って。さらりとそう言えたなら、楽になれるのに。 「あと少しでお式のリハーサルが始まりますから、それまでお姉さまとお二人でゆっくりお話してくださいね」 「え、あ、…ありがとうございます」 打合せが終わったらしいプランナーさんとメイクさんがにこやかにそう告げて、控室を出ていく。 彼女と二人きりなんて気まずくって逃げたかったけれど、ここで部屋を出たらただでさえ良好とはいえないこの関係が更に悪化するのは目に見えていたので、ぐっと拳に力を入れて堪える。 困惑した表情を浮かべた彼女も、きっと同じ気持ちだろう。結婚を考えている相手がいると、兄が彼女を実家に連れてきたその日からずっと、私は一貫して彼女に冷たい態度を取り続けているから。 そっとこちらの様子を窺うように視線を送ってくる彼女に気づいていて、けれど私が決心を固めるにはあと少しの時間が必要だった。 「ね、エレンちゃん」 沈黙を破った彼女の呼びかけを遮って、立ち上がる。 「ちょっと待っててください、…すぐ戻るので」 「…え?」 困惑の色をありありと浮かべた彼女を置いて、私は控室を飛び出した。慣れないヒールで走る足は悲鳴を上げていたけれど、そんなものは無視して親族控室へと向かう。突然現れた私に、おじさんやおばさん達が驚いた顔で振り返った。 どうしたのだと掛けられる声に説明をする余裕は欠片もなくて、目的の袋を鷲掴むと、来た道を駆け戻る。 早く早く、彼が現れる前に。そうして戻った花嫁さんの控室には、目をぱちくりさせた彼女しかいなくって、間に合ったことに安堵する。
次ページ続きを表示1を表示最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch