【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談1505【なんでもあり】at NANMIN【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談1505【なんでもあり】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト150:名無し草 14/05/14 23:59:18.40 .net 今借りたばかりの本を返さなくてはならないから、というのは最早口実でしかない。 「…ああ、また来る」 随分と掠れた声で呟いて、そうしたら漸く足が動くようになった。解りやす過ぎる自分に苦笑しながら、リヴァイは図書委員に背を向けて歩き出す。 図書室の扉を出ようという時。何となく気になって振り返ってみる。 春の日差しが窓から真っ直ぐに差し込んで、カウンターにいる彼に降り注いでいる。 照らされた寝ぐせがまたひょこひょこと動く。 彼の視線がこちらに向けられていることに気づいて、また鼓動が早くなった。 目が合ったことに気づいた彼が、微笑んで小さく手を振ってくる。咄嗟に振り返そうとして、けれど両手は本で塞がっているからそれが叶わず、少し大げさに頷くことでその代わりとする。 気持ちが伝わったのだろう、照れくさそうに笑った彼を瞼に焼きつけながら、リヴァイは図書室を後にした。 階段を下った先、廊下の角を曲がったところで前方に見えたのは、見覚えのある後ろ姿。 前とは違う場所にひょっこりと寝ぐせがついているのに気がついて、リヴァイは知らずのうちにくすりと笑みを零した。 「…エレン」 独り言のつもりで呟いたそれは、どういう訳か彼に届いてしまったらしい。 ぴたりと足を止めて振り返ったエレンは、聞こえた声の主がリヴァイだと気付いた途端、解りやすく顔をほころばせた。 「こんにちは、リヴァイ先輩」 「ああ、…図書室か?」 「はい、今日は当番の日なので。先輩もですか」 「ああ」 足を早めて追いついたリヴァイと並んで歩きながら、エレンは手の中の鍵をちゃりんと揺らして見せる。聞けば、図書室の開け閉めも当番の仕事に含まれるのだと言う。 「大変だな」と言ったリヴァイに、「そうでもないですよ」とエレンはさらりと返す。 「俺、本好きだし。本当だったら、授業の時間も全部図書室に居たいんですけど」 「そいつはとんでもない本の虫だな」 「ええ。一日一冊は読み切らないと落ち着きません」 そう言うエレンの腕には上限いっぱいの五冊が抱えられている。それも二日前に借りたというのだから、一週間前に借りた一冊を漸く読み終えたリヴァイにとっては信じられないスピードである。 「…そう言えば、借りた本どうでした?」 「ああ、悪くなかった。レポートも無事に提出できたしな、…助かった」 窺うようなエレンの視線に頷いてやれば、「…良かった」と嬉しそうに笑う。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch