24/12/07 03:52:31.13 v8eHKdEy0.net
「賃貸か持ち家か」の議論は、さまざまなメディアで取り上げられています。
ただ、この議論が成り立つのは、「借りたい」と思ったときにいつでも賃貸住宅を借りられる状態にあることが前提となります。
しかし、60歳以上の高齢者になると、賃貸住宅を借りる難易度は急激に上がります。
では、持ち家なら大丈夫でしょうか?
残念ながらそうとも限りません。
持ち家は、ローンを完済すれば確かに家賃こそかかりませんが、家の補修費用や固定資産税は必要です。
ある程度の築年数になれば、屋根や外壁を補修しなければならないこともあるでしょう。
何にいくらぐらいかかるのか具体的にイメージをして、その分のお金を貯めておかなければ、持ち家に住み続けるのも大変です。
若い頃には何とも思わない 「階段」 も、高齢者になると苦痛になる日がきます。
平屋でない限り 「長いこと階段を上がっていない」 ことから、2階で雨漏りしていることにも気がつかない、ハクビシンのような野生の動物が住み着いていた、ということもよくあります。
逆に陽当たりのいい2階リビングも、高齢になると住みづらい家になってしまいます。
階段を下りていかねばならないことから、出不精になってしまい認知機能の低下につながります。
また、介護が始まるとリビングにベッドを置くことが多いのですが、1階の方が介護の人が出入りしやすくて便利です。
若い時に好む家が、高齢者に住みやすいとは限らないということです。
お洒落なスキップフロアも、高齢者には階段が多くて酷な家になってしまいます。
終の棲家を探すときに、1つ注意してほしいことがあります。
それは引っ越し先が10年、20年で取り壊しや建て替えにならないか、という点です。
最後に住む家は、自分の寿命より長持ちしそうな物件を選ぶようにしてください。
住むエリアで「家」にかかる費用も大きく変わるので、自分のセカンドライフプランは早めから意識しているほうがいいでしょう。
現役時代は仕事が中心なのでアクセス重視ですが、毎日通勤しないのであれば、スーパーや病院など生活の利便性が重要になってきます。
故郷や昔転勤で住んでいた場所、学生時代を過ごした地、旅行で気に入った地など、楽しみながら終の棲家のためのエリア探しをしてみませんか。