20/10/16 07:55:24.13 4fUTgbD20.net
バフェット太郎です。
2015年12月末から2020年9月末までのバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)のトータルリターンは以下の通りでした。
バフェット太郎10種:+58.0%
S&P500ETF(IVV):+80.7%
S&P500ETFのトータルリターンが+80.7%だったのに対して、バフェット太郎10種のそれは+58.0%と、市場平均を22.7%ポイント下回りました。
前月の27.4%から4.7%ポイント縮小しました。
これは、GAFAMをはじめとしたハイテク株が軒並み急落する中で、バフェット太郎10種の半分を占める生活必需品株が比較的堅調だったためです。
9月の騰落率はS&P500種指数が3.9%安だったのに対して、バフェット太郎10種平均は3.2%安と、バフェット太郎10種が市場平均をアウトパフォームしました。
さて、個人投資家の中には「一握りの優良株や配当株に投資するよりもS&P500インデックスファンドに投資した方が簡単で高いリターンが期待できるのでは?」と考えている投資家も少なくありません。
たしかにその通りかもしれませんし、そうではないかもしれません。なぜかというと、投資を始めるタイミングでパフォーマンスは大きく変わるものだからです。
たとえば、過去10年を振り返ると、S&P500種指数はとりわけGAFAM5銘柄の上昇の恩恵を受けたこともあって好調でした。
つまり、過去10年だけを振り返ればS&P500インデックスへの投資は簡単に高いリターンが期待できる投資法として成立したのです。
しかし、問題はS&P500種指数が向こう10年高いリターンをもたらしてくれるかどうかは誰にもわからないということです。
たとえば、S&P500種指数は時価総額加重平均型指数と言って、大型株の時価総額の推移に影響を受けやすいです。
つまり、GAFAMの時価総額が低迷すれば、残りの495銘柄が堅調であっても値下がりしかねないのです。
実際、S&P500種指数が大きく上昇した背景にはGAFAM5銘柄の株価が上昇したことが挙げられます。
そのため、向こう10年間GAFAMが低迷すればS&P500種指数も低迷しかねないのです。
とりわけ、GAFAの4銘柄は解体のリスクに晒されていますから、長期的な経営リスクを高める要因になっています。
そのため、S&P500インデックスへの投資は「簡単に高いリターンが期待できる」投資法ではなくなる可能性が高いのです。それでも低リターンに甘んじて、愚直に積立投資をし続ければ長期的なパフォーマンスを最大化できるかもしれません。
ところが、次に問題になるのは、誰もが低リターンに甘んじることができないということです。
実際、2000年代の新興国株ブームの時、多くの個人投資家は成長の見込めない先進国の米国株投資を敬遠し、高い成長率が見込める新興国株にこぞって買い向かいました。
つまり、多くの個人投資家は低リターンに甘んじることなどできないということです。
では、常に高いパフォーマンスが期待できる投資対象に乗り換えたらいいのでは?と思うかもしれませんが、なかなかどうして難しいものなのです。
実際、バフェット太郎がブログを始めたばかりの2016年はバイオ株ブームが到来していて、ギリアド・サイエンシズ(GILD)などバイオ株に長期投資すれば億万投資家になれると考えられていましたし、当時は資本財株や一般消費財株も人気化していました。
ところが、それらの銘柄が低迷し始めると、バイオ株や資本財株、一般消費財株を口にする人はいなくなりました。そして、その代わりにブームになったのが半導体株です。
ブームに乗っている投資家ほど、自分の実力であると過信し、まるで先見の明がある天才投資家だとばかりに自身のパフォーマンスを自慢します。
しかし、やはり半導体ブームにのっていた個人投資家のアカウントはSNSから忽然と姿を消してしまいました。
過去5年を振り返ってみても、バイオ株ブームから半導体株ブームに乗り換え、そして次はGAFAMに乗り換え、さらにワクチン株や新興ハイテク株にタイミング良く乗り換えたという投資家はほとんどいません。
そのため、あなたがもし長期的な資産形成を目的にしているのなら、継続して積立できる銘柄に投資すること、そして目先のパフォーマンスばかり気にして、投資対象をコロコロと変えないことが大切です!