26/07/10 07:42:32.07 Cyz1cbBG.net
この6月4日で政権発足1周年を迎えた韓国の李在明大統領。支持率は最近、60%台から50%台へとやや低落傾向にあるが、対照的に上がり続けているのが「株価」だ。KOSPI(韓国総合株価指数)は6月半ば、1年前の約3倍となる9000ポイントを初めて超える急激な上昇ぶりだ。米国などの市場リサーチ会社からは「今年中に1万を超える」という予測も出ている。
「最も有利な財テク方法」で「株」が首位に
好調な株価を支えているのが、政治的な安定と好調な半導体事業だ。李政権の発足で、24年12月の戒厳令布告を契機に韓国を避けていた海外投資家らが戻ってきた。
ただ、何と言っても、人工知能(AI)ブームから好調な半導体事業が株高を支えている。米AI関連企業は各地にデータセンターを設立する動きを続けており、世界的に半導体が不足する状況が生まれている。その両輪がKOSPIの時価総額の半分以上を占める韓国半導体大手のSKハイニクスとサムスン電子だ。
韓国メディアによると、SKハイニクスの昨年の営業利益は約4兆7000億円。ソウル市内に住む、同社の中堅管理職(30代)のボーナスは約1500万円に達した。最大手のサムスン電子もメモリー部門の昨年ボーナスが約6000万円になったとみられている。サムスン電子の株価は5月29日の韓国株式市場で、優先株を含めた時価総額が約200兆円の大台を突破した。
上昇を続ける株価は韓国の市民の心を揺さぶっている。世論調査会社「韓国ギャラップ」が昨年7月に実施した世論調査では、「最も有利な財テク方法」として2000年の調査開始以来、「株」31%で、23%だった「不動産」を上回り、初めての首位に躍り出た。
韓国で本格的な「株取引ブーム」が起きたのは2020年ごろだった。新型コロナウイルスの感染拡大で株価が軒並み下落し、「ここが買い時」とばかりに、株取引を始める人が増えた。
不動産投資の過熱が招いた弊害
また、ギャラップの調査が示すように、韓国で長らく投資の対象と言えば不動産だった。アパート(マンション)の価格が青天井で上がり続けるためだ。市民たちは借金して購入したマンションを抵当に入れて資金を作り、さらにマンションを購入するやり方で資産を増やしていった。
ところが、不動産投資の過熱が様々な弊害をもたらした。マンション価格は上がり続け、ソウル市内のマンションの平均価格は、高級住宅街が広がる江南地区で約3億から4億円、比較的割安とみられていた江北地区でも約1億5000万円程度にまで上昇した。
韓国政府は、文在寅政権当時から様々な規制に乗り出した。個人が一定数以上のマンションを購入できないようにするほか、住宅ローンの融資額にも上限を設けた。この結果、「マンション価格が高すぎて投資の第一歩を踏み出せない。すでにマンションを持つ人々も、規制によって追加購入ができない」(ソウル市民)という状況に陥った。韓国経済紙の幹部は「若い世代は給料と住宅ローンだけでは一生、家を買えないと悟った」とも語る。
「株は人生を大きく逆転させる魔法の杖」
手が出しにくくなった不動産に比べ、株は少額の投資から始められる。韓国メディアによると、韓国で株式投資をする人々のうち、30代が約2割、20代も約1割を占める。20代はレバレッジETFや成長株などを中心に売買し、小額で大きな収益を狙う特徴があるという。ソウルに住む40代男性の勤務先でも、株をやる若い人々が大勢いる。この男性は「特にスマホの影響が大きい」と語る。
若い世代は皆、スマホに証券会社のアプリをダウンロード。登録した口座を通じて売買するため、面倒なやり取りもない。韓国では、株取引指南のユーチューブが乱立。通勤時間帯ともなれば、バスや地下鉄の車内でユーチューブを一心不乱に見つめたり、スマホで株取引をしたりする若いサラリーマンの姿をあちこちで見かける。株取引が始まる午前9時には、トイレにこもって株取引に熱中する社員もいるという。
韓国では「アッパチャンス(父親が富裕層でなければ、良い暮らしはできないという意味)」「金のさじ、泥のさじ」という言葉が流行るほど、社会格差が広がっている。中流以下の家庭で育った人々は今や「家も買えず、恋愛も結婚もできず、子供も持てない」という状態に置かれている。そんななか、「株は人生を大きく逆転させる魔法の杖」になるのだ。
つづき
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