26/07/09 12:30:53.04 xPLeVRLn.net
朝鮮学校に通う14歳の少女の揺れるアイデンティティーを描いた映画「トロフィー」が10日に公開される。脚本も担った孫明雅(ソンミョンア)監督は在日コリアン3世。「自分にしか書けない物語」と向き合うことで、自身のルーツを改めて見つめなおす機会になったという。(砂上麻子)
朝鮮中級学校で朝鮮舞踊に打ち込むソヒ(恒那(はんな))は、好きなK-POPのライブに行くため、父・サンジュ(井浦新)が大切にしていた北朝鮮の勲章を売ってしまい…。
孫監督の母親は朝鮮学校の教師で、自身も朝鮮学校に通っていた。「在日であることをネガティブに思わずに育つことができた」が、朝鮮学校に窮屈さを感じた。映画監督の西川美和さんにそんな思いを話すと、映画化を勧められた。
当初は朝鮮学校に批判的だったが、生徒、教師への取材を重ねるうち、思いは大きく変化した。印象的だったのは、K-POPをきっかけに日本の学校との交流が自然に生まれている現在の姿だ。一方で、北朝鮮を巡る社会の厳しい視線は依然として存在する。「韓国文化は親しまれているのに、北朝鮮には核や独裁国家というイメージが強い。そのギャップは、今の時代ならではだと思う」
学校を支えるため、ソヒの家族が生活を切り詰める姿に、幼少期の記憶も重なる。ただ、映画は自伝ではない。学校の財政難や教師たちの思いを知り、脚本を大きく変更。朝鮮学校は高校無償化から除外され、「運営が厳しくなり、その負担は家庭にも及んでいる」とし、「現状を知ってほしい」と呼びかける。
ソヒが取り組む朝鮮舞踊は、孫監督にとって「憧れの部活」だった。舞踊部員役の俳優は1年にわたる稽古を経て撮影に臨んだ。劇中では、朝鮮舞踊に向けられる社会の視線にとまどうソヒの姿も描かれる。「テレビでミサイルのニュースに(朝鮮舞踊の映像が)使われていて、異様なものとして認識された。『私たちが思っているのと違うな』という感覚があった」と明かした。
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