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いいあす京都に寄贈された、オモニハッキョで使われていた日本語の読み書きを学ぶ教材=京都市北区
年齢や国籍などに関わらず、誰でも学ぶことのできる自主夜間学校「いいあす京都」(京都市北区)に、約40年間にわたって東九条地区(京都市南区)で在日韓国・朝鮮の人たちが学んできた識字教室「オモニハッキョ」の教材や史料が寄贈された。困難を乗り越えて学び続けた人々や地域の歴史を伝える貴重な資料で、いいあす京都では生徒の学習や東九条地区の研究に携わる人たちに役立てたいとしている。
元教員らが中心となり令和5年5月に開校したいいあす京都には現在、不登校や障害、家庭の事情などさまざまな理由から十分に学ぶことができなかった小学生から90代までの約60人が生徒として登録。週2回の学習日に約70人のボランティアスタッフが希望に応じた学びを手助けしている。
東九条地区は在日韓国・朝鮮人が多く住むエリアで戦後、労働や育児などに追われて十分な教育を受けられなかった在日1世を中心とするオモニ(お母さん)が、日本語を学ぶ場として昭和53年にオモニハッキョをスタートさせた。名前や場所を変えながら最盛期には100人以上が通ったが、高齢化などによる生徒数の減少が進み、平成30年に閉校した。
教室で使われていた教材などは行き場をなくしていたが、運営していた朴実(パクシル)さん(81)といいあす京都の川端宏幸代表(63)に親交があったことから寄贈が決まった。韓国に伝わる民話や京都の植物など、さまざまなテーマの文章を使って日本語の読み書きを学ぶために作られた教材のファイル約90冊のほか、オモニハッキョの様子を収めた写真や生徒からの手紙など。いいあす京都の生徒の学習に利用するほか、東九条地区の歴史を研究する人たちにも活用してもらいたいとしている。
今月17日に行われた寄贈式典で、朴さんは教材について「私たちオモニハッキョが40年間学んできた宝物です。有効活用していただければ」とあいさつ。川端代表は「手作りの教材からは困難を乗り越えて学習しようという強い意欲や思いを感じることができる。こうした気持ちを受け継いでいければ」と応じた。(杉侑里香)
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