23/02/04 11:21:14.95 CgjYPnG1.net
2/4(土) 10:00 クーリエ・ジャポン
URLﾘﾝｸ(news.yahoo.co.jp)
2023年1月13日、安倍元首相を殺害した山上徹也容疑者は、殺人と銃刀法違反の罪で起訴された。しかし、そんな彼を擁護する声が日本各地から上がっている。そんな状況に英誌は驚き、今後の日本について危惧している。
【動画で見る】山上徹也を題材にした話題の映画
暗殺者・山上を支持する日本人
日本映画『Revolution+1』は、2022年7月に安倍晋三元首相が殺害された際の実際の映像で始まる。その不鮮明な映像は、奈良で街頭演説をする安倍の背後から、手製の拳銃を構えた山上徹也が近づいていったときのものだ。
この映画は、「川上」という主人公を同情的に描く。その男の経歴は、実際に安倍を殺した犯人と酷似している。父親は同じように自殺し、母親はカルト集団である旧統一教会に入れ込んでいた。
この映画が示すのは、山上という人物が、いかに日本人の想像力をかきたてているかだ。彼は、安倍を殺害したのは、母親を陥れた教会とつながっていたからだと述べた。
この殺人者を「ダークヒーロー」や「下級国民の救済者」であると見る人がいる。インターネット上では「山上烈士」と呼ばれたり、殉教者のように扱われたりすることもある。「山上ガール」という彼に憧れる女性ファンまで現れた。山上のもとには多くのプレゼントが届き、拘置所にはその置き場がなくなってしまったという。
彼の行為に対する糾弾は、会話の前置きでしかないようだ。『Revolution+1』を横浜で見たばかりの女性は言う。「もちろん、人を殺すのは悪いことです。でも、山上にとって、殺人は目的を達成するための唯一の方法だったのです」
事件がもたらした驚くべき変化
山上による政治的暴力は驚くほど効果的だった。韓国系の宗教団体である統一教会に関心を持つ人は、昨夏まで日本にほとんどいなかったが、いま日本人はそれに取りつかれている。2022年の日本のグーグル検索ランキングでは、「統一教会とは」が「〇〇とは」の部門で1位になった。テレビのトークショーでは、多額の寄付をするために統一教会に騙されたという人々が取り上げられる。日本のメディアは、与党の自民党議員と統一教会との関係を追う。
政府は対応に追われた。9月には関係省庁が連携し、教会の被害者のための「合同電話相談窓口」が立ち上げられた。その2ヵ月後には、文部科学省が宗教団体に対して初めて同団体に調査を開始した。その結果、旧統一教会は税制優遇のある宗教法人としての地位を剥奪されるかもしれない。
同団体とその類似組織を淘汰するための「被害者救済新法」も1月に施行された。不安を煽って寄付を募ることが禁止され、脱退した元信者が献金の返還請求をできるようになった。また、自民党は旧統一教会会員と議員の関係を調べるために内部調査をおこなった。その結果、3人の大臣が辞職に追い込まれた。
政治的な影響はまだまだ続きそうだ。この問題への対処も一つの要因となり、岸田文雄首相の支持率は50％超から30％前後に低下した。岸田政権は今国会もまっとうできないのではないかと指摘する政界関係者もいる。
山上の事件が注目され続ければ、現政権はさらに窮地に立たされるだろう。1月10日、精神鑑定の結果、山上には刑事責任能力があると発表され、13日に検察は彼を起訴した。山上は今後有罪判決を受け、何十年も刑務所に入る可能性がある（日本は死刑制度があるが、被害者が一人の場合に言い渡されることはほとんどない）。
次ページは：「異例」だった暗殺事件
続きは上記リンク先をご覧ください。