22/05/24 19:02:16.90 CAP_USER.net
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ナチュリノのジェラートは地元産物とのコラボを意識。従業員も胸を張って「ぜひ、どうぞ」（フェイスブックより）
岸田文雄首相が23日の夕食にジョー・バイデン米大統領（79）を東京・白金台の八芳園に招いた際、デザートに出たジェラートは宮城県名取市産だった。
バイデン氏は大のアイスクリーム好きで知られており、この日テーブルに置かれたジェラートは名取市「ナチュリノ」のミルク、抹茶、チョコレートをベースにした3種。ナチュリノは2015年7月開業したジェラート専門店で、現在は仙台市にも支店を持つ人気店だ。
「ナチュリノ」の鈴木知浩代表は図南商事というアイスクリームの卸問屋を営んでいた。しかし、2011年3月の東日本大震災による津波で、本社社屋と社員4人を失ってしまった。
同年8月、オバマ政権時代に副大統領だったバイデン氏が名取市を訪問していた。鈴木代表は「私も被災者で確かテレビで副大統領がいらっしゃったことは覚えていました。まさか、その人が大統領になって、ウチのジェラートを召し上がってもらえるとは思ってもみなかった」と驚いた。
今月12日の夕方、店に外務省から電話が入った。「海外からのお客さまにアイスを食べていただきたい。20日までに東京に郵送できますか、との問い合わせでした」と鈴木代表は振り返った。その後、翌13日まで計3度の電話があり、前出の3種で郵送することで合意したという。
鈴木代表は「それでどこに送りましょう」と尋ねると「八芳園でお願いします」とだけ返答があり、誰に食べてもらうなどの詳細は最後まで明かされなかったため「何かすごいVIPなんだろうな」とそれ以上は聞かなかったという。
ただ、妙にプレッシャーを感じ、指定された3種は冷蔵保存してあるものがあったが、16日につくって新鮮な状態で19日必着で宅配業者に託した。「誰に食べていただけるか分からなかったけど、ジェラートを渡した宅配業者の方に両手を拝みながら渡してしまいました」と鈴木代表は苦笑した。
23日、バイデン氏の来日の情報が耳に届き、場所が八芳園であること知ったときは「えっ、ウソでしょ。大統領だったんだ」と声に出してしまったという。
ナチュリノは2015年7月に開業。自然で飾り気のない「ナチュラル」とハワイ語で「光り輝き未来へつながる」という意味の「リノ」を合わせた造語で、名取市の音とも似通うことから命名した。震災前は小売りはしないアイスクリーム問屋だったが、地域の野菜や果物を原料として、週替わりのジェラートも作成してきた。税込み価格はシングルで380円、ダブルが450円、トリプルが520円。外務省の担当者からは「インターネットで検索したら名取市のアイスクリームが出てきたので連絡させていただいた」と説明を受けたという。
「これまで1000はいかないけど数百種類はつくってきた。東北の恵みをジェラートにしておいしく召し上がっていただいている。今回バイデン大統領には基本のジェラートでしたが、次回はぜひ季節限定の商品を味わっていただきたい」と鈴木代表は笑顔で話した。
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