21/08/03 19:06:33.35 CAP_USER.net
3回目の車検の前に買い替えの話が挙がることが多い
ディーラーで新車を買って3回目の車検を前に、「〇〇様、距離もけっこう走っていらっしゃいますし、そこそろ買い替え時かと?」といったセールストークが聞こえてくる。
日本の場合、1カ月に1000km前後、1年間で1万km程度が平均的な乗用車の走行距離といったところだ。
そのため、乗用車で3回目の車検となると、新車購入から7年目となり、走行距離は7万kmから8万kmといったあたり。もう一回車検を通すと、”10万kmの大台越え”となりリセールバリュー(下取り価格)にも響くのではと、思う人が多いだろう。
所有車を売る立場を人が、そうした意識を持っているということは、中古車を購入する立場としても”10万km台の大台超え”に達していないクルマを選びたくなるもの。それが、車歴が3年や5年ともなれば、「けっこうハードに使われていたのでは?」と勘繰ってしまうかもしれない。
”10万km”とは、”ひとケタ違う”というネガティブなイメージ。あくまでも心理的なことに過ぎないが、それが中古車市場での需要と供給に影響を及ぼしているのだ。
さらに、リセールバリューを高く保つことで、新車の買い替え需要が促進されることにつながる。
修理という視点では、劣化しやすい部品については10万kmで交換という目安がある箇所を考えられるが、クルマの心臓部であるエンジンやトランスミッションについては、近年では10万kmは単なる通過点であり、大きなトラブルになるケースは少ない。
アメリカでは10万「マイル」が区切り
一方、海外での事情はどうか?
日本と認識が違うのは”マイル表示の国”であり、その代表はアメリカだ。
1マイルは1.6kmなので、ひとケタ違いの10万マイルは16万kmである。
アメリカでも、ひとケタ違いになる前に買い替える人は結構多い。そのため、GMや韓国ヒュンダイなどは、エンジン・トランスミッションなどパワートレインの新車保証が10万マイル(16万km)で対応している。
アメリカで高走行距離でも高く売れるクルマの代表格は、フルサイズピックアップトラックだ。実際、筆者はダッジ・ラム1500を新車で2万6000ドル(約270万円)で購入し、6年間で8万5000マイル(13万6000km)走行したが、1万2000ドル(130万円)で売却できた。
また、タクシー、トラック、バスなど商用車については、欧米や日本でも20万km越えは当たり前で、30万kmや40万kmも珍しくない。
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