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派閥の今＜２＞石破氏 突然の「幕引き」…若手は不満 他派触手も
2020/11/24
「責任を取って会長を辞したい」
１０月２２日昼に行われた石破派（水月会）の臨時総会。自民党元幹事長の石破茂が用意した紙を読み上げると、会場は騒然となった。
「総裁選敗北は全員の責任だ」「石破会長あっての水月会だ」。１５人の出席者は次々と声を上げた。
内閣府副大臣の赤沢亮正が切々と翻意を促すと、「こういうことは一人で決断するものだ」とヤジが飛んだ。赤沢は「黙って聞け」とどなり返した。
「ここは会長の決断を受け止めよう」。石破の隣に座る事務総長の鴨下一郎がこう呼びかけ、総会はようやく幕を閉じた。
石破は４度目の挑戦となった９月の自民党総裁選で惨敗を喫した。菅義偉、岸田文雄に及ばず最下位。
国会議員票は２６票にとどまり、石破派所属１９人から７票しか上積みできなかった。
初挑戦から２５票、３４票、７３票と伸ばしてきたが、振り出しに戻った。頼みの地方票も菅に引き離された。
「選挙の時にいくら応援に行っても、いざという時には支えてくれない。あとは知らんって話だ」。石破のショックは大きかった。
総裁選後、石破は派内の議員と個別に面会して意見を聞いた。
石破が幹事長時代に当選した衆院３回生の７人の若手らは、「最後まで会長を支えます」（冨樫博之）と引き続き総裁選への出馬を求めた。
だが、ベテランは違った。「推薦人が集まらず、総裁選には出られない」「けじめをつけるべきだ」―。
ベテラン勢は、政権批判で支持を広げようとする石破路線に限界を感じていた。長引く「非主流派」として
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