20/05/30 12:57:11 CAP_USER.net
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世の中には、どうしてこんなものを作ったのかと首を傾げたくなる商品がある。個性的なのは悪いことではないが、いくらなんでも「牛丼の湯」って……「おでんの湯」って……。バスタイムにどんな気分を求めているんだ。
なにって、ヴィレッジヴァンガードの「だし汁の湯」シリーズのことだ。同店のバイヤーが競い合い、勝ち残ったアイディアを商品化する「天下一武道会」から生まれたこの入浴剤。発売は2016年だというから、かれこれ4年も売れ続けていることになる。
なかなかの人気で、オンラインストアでも品切れが多いのだが、このたび運悪く……じゃなかった運良く入手できたので試してみたい。
・牛丼の湯(330円)
パッケージはまさに牛丼。美味しそうな実物写真で、レトルトパウチです、と言われても信じてしまいそう。どこかの店を連想させるオレンジ色のパッケージだ。「特製ダレ仕立て! ご飯大盛り! つゆダクで!」のあおりと、「食べられません!」の注意書きが大いなる矛盾を生んでいる。
商品表示を見てみると、牛肉や玉ねぎは入っていない。成分は本当に入浴剤のようだ。
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中にはくすんだピンク色の薬剤が入っている。はっきり言って、ものすごい匂いだ! これは、牛丼というよりもニンニクの匂い! 浴室一帯にむせ返るようなニンニク臭が広がった。食欲がわくかどうかはともかく、食べ物の匂いであることは確かである。
いざ、投入。
うわぁ…………
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味噌汁を作るときに、鍋の中で味噌が溶けていくようなビジュアル……。
ここからは憶測だが、入浴剤メーカーにとってこのような牛丼色を作ることは、おそらく技術的には容易。しかしどこもやらないのは、単に見た目が汚いからだ……。
なかなか混ざりにくかったが、一応許容できる程度にクリアな茶色いお湯になった。
風呂場にはニンニクの匂いが充満している。熱々のお湯に牛肉のように浸りながら筆者は考えた。これは一体、どんな人が考えたのか、どんなコンセプトだったのか、開発には苦労があったのか、リピートする人はいるのか……。つらつらと考え込んでいるうちに、いつもより長湯をしてしまった。
不思議なことに、入っているうちに匂いは気にならなくなる。空気中で拡散してしまうのか、あるいは鼻が慣れるのか。なので長湯にまったく支障はない。
なお、出る前に思わずもう1度身体を洗ってしまったので、人体にどれくらい匂いが残るかは未検証である。浴室に関しては残り香もなくきれいに洗い流せ、掃除が大変ということはない。ただし、気分的に「自動保温」や「追い焚き」はしない方がいいと思う……。
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ところで、後に資料として必要になることもあるので、記者のたしなみとして、筆者は空袋をジップロックして保管しておいた。ところが、次の日になってもジップロックから匂う! 「ほんのり」というレベルではなく、しっかりと匂う。見た目には密封されているし、封入時に粉がついてしまったということもない。これは一体……。
つづき
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