ノースロップ・グラマンの米海兵隊向けレーダーat LIVEPLUS
ノースロップ・グラマンの米海兵隊向けレーダー - 暇つぶし2ch1:きつねうどん ★
20/03/29 06:11:32 CAP_USER.net
これまで10回にわたり最新レーダーを取り上げてきたが、今回のお題は、ノースロップ・グラマンのレーダー。同社はレーダーを手掛けている会社だとは思われていないかもしれないが、実は防衛電子機器の分野では大手である。

航空機メーカーというイメージと実態の差
ノースロップ・グラマンはその名の通り、ノースロップとグラマンが合併してできた会社だが、両社の出自と過去の実績から、「航空機メーカー」というイメージが強そうだ。しかし実際は違うのである。

論より証拠、直近の業績報告を見ると、航空機を手掛けているエアロスペース・システムズ・セクターの売上と、電子機器などを手掛けているミッション・システムズ・セクターの売上が、ほぼ拮抗していることがわかる。

レーダーについていうと、1996年にウェスティングハウスの防衛電子機器部門を買収したことで、同社が手掛けていたレーダーがごっそり、ノースロップ・グラマンの製品に組み入れられた。その代表格がF-16戦闘機のレーダー「AN/APG-66とAN/APG-68」である。その戦闘機用レーダーの話は次回に取り上げるとして、まずは米海兵隊向けのレーダーから。

多機能レーダー「G/ATOR」
おそらく「げいたー」と読む。Ground/Air Task Oriented Radarの略で、制式名称はAN/TPS-80。Sバンドの電波を使用する、車載式のアクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーである。米海兵隊で使用していたレーダーの更新と機種統合を目的としたもので、2005年に開発契約を受注した。

従来は、対空捜索レーダー、航空管制レーダー、対砲兵レーダーといった具合に、用途別にそれぞれ別個のレーダーを使用していた。すると、海兵隊の地上部隊が移動する際には多数のレーダーと関連機材を連れて歩かなければならない。

もちろん、その分だけレーダーを扱うのに要する人手も増える。陸軍以上に身軽に動くことを身上としている海兵隊としては、1つのレーダーで複数の機能を兼ねてくれると、持ち歩く荷物が減るので助かる。

そこで「AN/TPS-80 G/ATOR」は、海兵隊が使用していたレーダー6機種のうち、5機種の機能をひとまとめにすることになった。それにより、4人編成×5組の要員を必要としていたものを1組に削減する、という触れ込みになっている。代替する5機種の陣容は以下の通り。

対砲兵レーダー「AN/TPQ-46」
2次元対空捜索レーダー「UPS-3」
航空管制レーダー「AN/TPS-63」
防空システム用レーダー「AN/MPQ-62」
広域航空管制用レーダー「AN/TPS-73」
レーダーの用途によって、求められる機能や能力、重点を置くべき分野には違いがある。それをひとまとめにして状況に応じて使い分けられるのは、ビームのコントロールやシグナル処理にソフトウェアを活用する、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーの強みといえる。ただし、それを支えるソフトウェアの開発能力があってこそ、という点を忘れてはならない。


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