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河童と「キリシタン宣教師」、似ていると思う? - 暇つぶし2ch1:きつねうどん ★
20/02/25 12:31:55.42 CAP_USER.net
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書名:  河童の日本史
監修・編集・著者名: 中村禎里 著
出版社名: 筑摩書房
出版年月日: 2019年11月 8日
定価: 本体1600円+税
判型・ページ数: 文庫判・461ページ
ISBN: 9784480099594
 河童と聞いて思い浮かべるものは何だろうか。グラフィックデザイナーの妹尾河童さん。漫画家の清水崑さんの代表作『かっぱ天国』。そこから派生した「かっぱえびせん」、黄桜酒造のCM・・・。きゅうり巻きは、きゅうりを河童が好むことからかっぱ巻きとも言われているらしい。屁のカッパというのは、水の中にいる河童が屁をしても勢いがなく、たいしたことがないことの例えだという。
 このように何となくユーモラスで、意外に身近な河童について、本書『河童の日本史』 (ちくま学芸文庫) は学者の目で丹念に考察している。
科学史から民俗学へ
 著者の中村禎里さん(1932~2014)は東京都立大学生物学科卒業。立正大学教養部教授を経て仏教学部教授。同大名誉教授。専攻は科学史、民俗生物学。生物学を中心として歴史・民俗に関連した著書も多い。本書は1996年に日本エディタースクールから刊行された単行本の文庫化だ。
 本書の特徴は多数の先行書を渉猟していること。明治以降の文献だけでも264点あげられ、古代・中世・近世文献は約200点が並んでいる。よくぞまあこんなに多くの河童関係の文献があるものだという思いと、それを探索した著者の熱心さに頭が下がる。
 「よほど河童がお好きなのでしょう」と、著者はしばしば言われたという。意外なことに河童が好きなのではないという。たまたま河童の住む流れにはまりこんでしまっただけのことである、と書いている。
 本業は生物学や科学史。『日本のルィセンコ論争』『生物学の歴史』『科学者その方法と世界』など関連の著書も多い。ただし、『動物たちの霊力』『魔女と科学者 その他』などの著書もあるので、「河童」はその延長線上にあるとも言える。科学史を研究しているうちに、普通の歴史や民俗学に関心を抱くようになり、河童に到達したという。
一種の「水霊・水妖」
 本書は文庫本としてはページ数が多い。値段も張る。それもこれも、上述のように多数の文献を参照していることによる。図版も豊富だ。内容は以下のようになっている。
 第1章 河童前史  第2章 河童の行動
 第3章 遺伝・変異および先祖がえり
 第4章 近世知識人の河童イメージ
 第5章 九州土着の河童イメージ
 第6章 河童伝承における動物的・人的要素
 第7章 近世一九世紀における河童文献の書誌
 河童とは何か。本書の中からあえて、単純に要約した一行を探せば、「ワニ・ヘビなどの水の霊物が矮小化して誕生したのが河童であった」。
 これだけではちょっとわかりづらいかもしれない。著者は「河童前史」で、「ワニ(わに)」を取り上げている。日本神話に登場してくるワニだ。因幡の白兎を背中に乗せて運んだりした。ほかにもいろいろな話で登場する。その正体については、ワニ・サメ・ウミヘビなど諸説あるが、決定打はない。
 著者は、河童は現実には存在しない生物だから、その先駆型の考古学的な遺物はありえない、したがって古い文献の中から読み取るしかない、と文献をさかのぼる理由を語る。河童は一種の「水霊・水妖」だから、古い文献の中の「水霊・水妖」を探す。そして『日本書紀』『古事記』『風土記』に登用する「ワニ」に行き着く。


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