19/02/06 20:23:40.87 CAP_USER.net
これまであまり金魚に詳しくなかった江戸の庶民や武士たちも、良い金魚の基準を、この本で知ることができました。普遍的な金魚のガイドラインができたことで、繁殖すべき金魚の指針が示されました。これを基に、武士が金魚を繁殖させて、数少ない現金収入を得る道筋ができたのも、大きな功績でした。生き物を自宅で飼育するという経験のなかった江戸の人たちも、この本のおかけで、ちいさな生き物と暮らす楽しさを知ることができて、金魚は浮世絵など江戸の文化にまで影響を与えるペットとなりました。
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歌川国芳の金魚図では金魚が擬人化されている
「金魚養玩草」は「犬狗養蓄傳」に比べると小さくて、新書版のように片手に収まるコンパクトサイズです。現代でも100万部以上売れる超ベストセラーは新書版に多いと言われていますが、手軽な大きさで持ち運びに便利な大きさだったのも、江戸の人々に受け入れられた理由の一つであったようです。安達の「金魚秘訣録」は現代書道家の山崎節堂(1896~1976年)が1958年に復刻させました。江戸に始まったアクアブームは、現代日本にも脈々と受け継がれています。
■エキゾチックアニマルの始まり? ネズミ飼育書
江戸時代のペットは犬や金魚のほか、猫や滝沢馬琴が嵌まった鳥(江戸の戯作者・曲亭馬琴の愛鳥家ぶりがわかる2つのエピソード)や昆虫などが代表的です。日本独自の変わったペットとして、明和年間(1764~71年)から人気を集めた、ネズミブームも見逃せません。安永4(1775)年にはネズミ飼育書「養鼠(ようそ)玉のかけはし」と天明7(1787)年発行の「珍翫鼠育草(ちんがんそだてぐさ)」が発刊されました。どちらも飼育管理方法と、珍しいネズミの品種が紹介されています。「養鼠玉のかけはし」では下記の通り、ネズミが縁起のよいペットであると紹介されています。
“大黒尊天のつかひとして。福徳をいのるにも。子の日をまつりて。祥(さいわひ)をくだす事多し。十二支には第一におよびふせられ。甲子とつらなりては。六十一年のわかがへりに。御代のつきせざるをたのしましめ。北の方 をつかさどりて。陰に位し。陰徳(いんとく) 陽報の理をしめし。子をうむ事多くして。子孫のたへざるをもて。孝 (かう)をすすめ。もとより。よはひ久(ひさ)しくして。老てますますすこやかなり。”
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「養鼠玉のかけはし」(国立国会図書館アーカイブズ)では、籠の作り方にも言及した
「養鼠玉のかけはし」の著者、春帆堂亭主についての詳細は不明ですが、そのネズミ愛は暁鐘成や安達喜之に負けていません。大黒様と十二支を引き合いに出し、飼えば「老いてますます、すこやかなり」と言い切っているところなど、ペットへの深い愛情に溢れていました。
江戸時代、これらの飼育書がベストセラーになったのも、人々の「ペットを正しく飼育したい」というニーズがあったからこそ。江戸の飼い主の意識の高さを示しています。また、どの本からも、正しい飼育方法を提唱しながら、著者のペットに対する深い愛情が伝わってきます。わが家のペットが可愛くてしかたがない、という気持ちは、時代を超えて不変なのかもしれません。我が家の愛しいペットと、ここに存在していること自体が、素晴らしい奇跡であることを、古い飼育書が教えてくれます。
文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。
写真/木村圭司
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19/02/06 20:59:39.56 OuGBBECs.net
ニャーン
4:Ψ
19/02/06 21:20:16.18 OZXZSbET.net
隣の国では犬を食ってたのにな
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19/02/06 21:29:14.07 TXqGXk6W.net
鯉じゃん
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19/02/06 22:01:23.96 CrcWF+1H.net
ネズミ飼うとか悪趣味でちゅー
7:Ψ
19/02/06 22:11:52.42 TXqGXk6W.net
ハムスターとか飼ってるのと大差ないよ
8:Ψ
19/02/07 03:14:00.17 tXNJW7p2.net
犬は友達
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19/02/07 05:45:44.50 dQfNS61J.net
その時代は猫は紐を付けたり閉じ込めて飼うのを禁止されていたので、家で餌をやったり可愛がったりあまつさえ住んでいても、ペットとは区別されてたんだよな
理由は猫を自由にしないと有害動物を駆除させれないから
なので猫を所有物として扱えなかった訳だ