15/04/03 07:20:25.08 s91rcgj+0.net
国の枠を超えてどこまでも冒険的になるのが資本の本質(=マルクス曰く)
であり、資本の前では「売国」か「愛国」かのイデオロギーも
あっけなく逆位にされ、あるいは駆逐されていくものである。
問題児「中国」の資本力がここまで肥大化したのも 資本自身の要求であり、
資本の最たる表見者の米国が、中国を商売相手とし、
また中国自身もドル基軸体制の懐に飛び込んだことによる。
したがって、資本のそうした実体をみた場合、この先、
資本の要求によって、中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀)と
日米主導のADB(アジア開発銀)との競合や連動は当然あり得るだろう。
(「同盟国アメリカ」とは言っても、それは日本側から見た希望的な一部の姿であり、
全体像としては やはり米国は世界資本の表見者としての役割をもっている。)
ネット保守など、最近 声がデカくなった人士は、米中の共謀という裏面をあまり知らないだろうが、
米国と中国が日本を頭越しにして物事を進めた事例はいくらでもある。
キッシンジャーの時のように、米中の連携に日本が置いてきぼりをくらい、
中国に対し日本が下手に回される可能性も十分あり得る。その際、中国だけでなく
米国も事態に便乗して自国に有利な対日要求を突き付けてくるだろう。実際そうであった。
こうした窮地を切り抜けるには 米中と個別に交渉に臨む「自立外交」が必要なのだが、
これをやろうとした田中角栄は 米CIAやその犬である自民清和会派の攻撃によって道半ばで失脚した。
今のように 安倍(清和会)支持者による思慮の浅いナショナリズムが蔓延した状態で、
米中が共謀しての日本喰いが起こった場合、
かつての日本外交のような上手な立ち振る舞いが無理なのは明らかだろう。
そもそも、キッシンジャーの時、米中が日本を飛び越して共謀したから、
日中間も条約を締結して接近しなければならなくなったのであり、
そのことを逆手に日本外交を攻撃したクズが、米CIAの犬である清和会系だったわけだから。
文責:オバマルクス