14/10/25 17:16:32.49 0.net
自動車部品メーカー、タカタが製造したエアバッグの欠陥をめぐる問題が
米国で深刻化している。運輸当局は問題のエアバッグを搭載した車約780万台の
所有者に対し、すぐに修理するよう異例の声明を発表。議会も調査に着手した。
危機的な状況を招いたのは、タカタが海外展開を急いだ2000年代初頭の
ずさんな管理体制だ。
問題のエアバッグは、主に00~02年に米国とメキシコの工場で生産された。
エアバッグを膨らませるガス発生剤の製造過程で、不良品を除外する装置を
作動し忘れたり、2回必要なプレス工程を1回省いたり、保管時に湿度の管理を
怠ったりといった初歩的なミスが相次いだことが欠陥の原因だ。
タカタの最大の取引先であるホンダは、08年以降に9回リコール(回収・
無償修理)を実施。リコール発表後に対象外のエアバッグで事故が起こり、
新たな製造ミスが発覚、リコールを繰り返す事態に陥った。さらに、タカタ側の
記録の不備が原因で一部の欠陥品の流通先が特定できず、リコール対象が拡大。
09年にはエアバッグが破裂して金属片が飛散する事故で2人が死亡した。
タカタは現在、約20カ国で50カ所以上の生産拠点を持つ。問題が起こったのは、
海外拠点を急増させていた時期だ。09~10年のトヨタ自動車の品質問題も、
急速な海外展開が一因とされた。タカタの危機は、グローバル化を急ぐ中で
品質管理を徹底することの難しさを改めて示した。(2014/10/25-15:40)
【ニューヨーク時事】
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