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日大アメフト部「早期復活」に疑問の声 新たな逮捕者が出てもおかしくない
違法薬物事件を起こして廃部となった日大アメリカンフットボール部の早期復活方針に疑問の声が上がっている。
先月15日の臨時理事会で、正式に廃部が決まったが、同時に大学側は部の再建を検討していると発表。同21日には部員向け説明会が行われ、新たな部が、現役部員や来年度にスポーツ推薦で入学する高校生の受け皿になることが説明された。
短期間で示された復活の流れに、大学アメフト関係者は「あまりにも、早い復活劇が展開されるのはどうなのか。大麻に手を染めた人を明確にして、部から排除することは必須だと思う。残された3年生以下は今の状況、これから変わる状況にも向き合い、現実を見つめてほしい」と訴えた。
薬物を使用した部員は10人程度と見られており、いつ次の逮捕者が出てもおかしくない状況が続いている。仮に部が復活できたとしても、世間からの懐疑的な目は避けられない。
また、リーグ戦に向けても不透明な状況となっている。昨季は出場資格の停止により、1部TOP8からBIG8への降格は決定済み。廃部の場合、関東学生連盟から退会となり、再び加盟できても3部からのスタートになる。
同関係者は「一度でも廃部にしたチームを、再加盟させる条件がどうあるべきかにも、注目する必要がある。連盟の基準をクリアして、準加盟となった時の所属リーグはどうなるのか。規約上の決定となるため、連盟も適当なことはできない。廃部を決定したことで、連盟からも除名されていることが前提だと思う」と指摘した。
事件の全容も見えていない中、早過ぎる再出発への動き。何のための廃部だったのか。