20/06/05 16:49:26 A/mbuxSJ.net
>>927の続き
俺が自衛隊に入ったのは、誰かを助けたいとか
国を守りたいとか、そんな高尚な理想からではなかった。
早くに両親を失い、親族の家で居心地悪い思いをしながら、暮らしていかねばならなかった私は
高校までは何とか卒業させてもらったが
大学に行かしてくれと求められる事はなかったからだ。
ただで、大学に行きたいと考えた私は防衛大学校を選んだ。
ここなら仕送りも必要なく大学に通えるからだ。
その代わり、卒業後は自衛隊に勤務する事が決められていた。
あの災害支援活動の任務が出たのは、防衛大学校を卒業して二年目の頃
酷い任務だったと自分でも思う。
あれからしばらくたってから、あの時の少女と出会うとは俺は思わなかった
それも災害派遣で出動した時だった。
豪雨災害で出動した時だった。