20/06/05 16:34:18 A/mbuxSJ.net
>>926の続き
部隊から離れ。彼女の顔を覗き込むと、思ったより若かった
高校生くらいか
「どうした。」と尋ねると
「ここに私の家があるから」と答えた。
つまり彼女が座り込んでいる場所が彼女の家があった場所という事だ。
「ここは危険だ。すぐに戻れ」俺は苛立たしげに言った。
彼女のような被災者は何人も見て来た。
毎日毎日の厳しい任務で、それを思いやる余裕が無くなっていた。
だが、彼女は何も言わなかった。
「おい、誰か連れて帰ってやれ」と指示を出した。
部下が何人かやってくる。
俺はそれを見守ることもなく任務に戻った。
被災地と言っても安全なわけではない
火事場泥棒のような奴らも出ているし。一人でいる婦女子を狙う奴らもいる。
被災地で一人で残しておくのは危険だった。