14/11/16 03:54:41.79 3ZXVz6Ot.net
次に女癖が悪くなった。
Aはもともと結構イケメンなのだが、最初の頃の内気さはどこへ行ったやら、遊びと称して女性を何人もひっかけるようになった。
しかも女性に告白させて、それをこっぴどくふるのを楽しんでた。
「そういうのは相手に悪いからやめろ」と止めても「寂しい。」と言ってきかない。
あと奇妙だったのが、Aはわざと自ら危険に突入する。
大学内で問題のある女性にばかり近づいたり、妖しいクラブに行ってちょっと堅気じゃない女性に近付いたりしたらしい。
最終的に案の定ろくでもない目にあって俺に相談を持ちかけてくる。
正直このあたりからAのことがよくわからなくなって、不快に思って少しずつ避けるようになった。
大学卒業して半年後、Aに久しぶりにお茶でも飲まないかと誘われた。
ついつい懐かしさと仲良かった頃のことを思い出してしまい、「もうBとも縁切れただろうし…。」と思って会うと、開口一番に職場での恋愛模様を話された。
職場にいる馬鹿な女に好意を持たれて困ってる、ちょっとメアドを教えてやっただけなのに…と言う話が延々続いた。
しかも注文を取りに来たウェイトレスに意味ありげな視線と言葉を投げかけて誘惑。
イケメンのAに声をかけられたウェイトレスは水を何度も何度も注ぎに来た。
ちなみに俺への給水は一切無視されたwそりゃないぜお嬢さんw
ウェイトレスがAに5杯目の給水を終えた後、Aが会話中におもむろに携帯を取り出した。
そして「あ、偶然見つけちゃった。」と言って俺にあるメールの文面を見せてきた。
なんでもそれは、通勤中に知り合った某有名大学の女性から送られたメールでAへの愛の告白が綴られてた。
「バス待ちしてる間にいきなりアドレス交換しようって言われてさ。すげえ美人だったけど超迷惑。断るわｗお前はいいよな、そんな心配なくてｗ」とのたまうA。
可笑しそうに笑うAを見て、馬鹿にされてるのがわかって流石に不快になったけど、それ以上にその留学生のことを思うと悲しくなった。
このメールを一生懸命うった女性も、まさかこんなとこで晒されるなんて思わなかっただろうなって泣きたくなった。
同時に俺と仲の良かったAはもうどこにもいないんだなとわかって、それ以降遊びの誘いがきても理由をつけて会わないようにした。
続きます。