15/06/13 15:45:38.65 UC5p17Gh0.net
死刑囚は、遺書、食事、タバコなど、全て終わると白装束に着替えさせられて、顔には白い布をかぶせられ、
手には手錠をはめられ、隣にある処刑場へと連れて行かれる。
部屋の中央に立つと、すぐに刑務官が首にロープを巻きつける。足も縛る。部屋はガラス張りになっており、
立ち合い人たちはガラスの外から受刑者の最後を見届ける。この間、読経はずっと流れ続けている。
床を開けて死刑囚を落とすボタンは壁に5つほど設置してあり、1つのボタンを1人の刑務官が担当する。
これらのボタンは、処刑場の光景が見えない場所に設置してあるので、ボタンを押した刑務官が、
死刑囚が落ちる瞬間を見ることはない。合図と共に5人の刑務官が一斉にボタンを押す。この合図は、
首にロープを巻きつけた刑務官が死刑囚から離れるとすぐに出される。
5つのボタンのうち、本当に床を開(あ)けるボタンは一つだけである。残りの4つはただ押すだけのボタンとなっている。
こういう構造になっているのは、誰が押したボタンで床が開いたのか分らなくするためである。
仕事とはいえ、自分が押したボタンで処刑されたと分れば、その刑務官も今後ずっと「自分が殺した」という思いを持って
生きていくようになるため、刑務官の精神を配慮した仕組みとなっている。
床が開くと同時に穴の中に死刑囚は吸い込まれるように落ちて行く。2~3メートル落ちたところで
ロープが伸び切って止まり、死刑囚の首は強烈に伸び切る。そしてすぐに動かなくなる。
このまま30分ほど吊るしたままの状態にする。30分経過すると遺体は床の上に降ろされ、着ているものを全部脱がせて裸にし、点検を行う。医師と検事によって死亡が確認されると、遺体は清掃されて搬送用のエレベーターで遺体安置室に運ばれる。
ボタンを押す係を受け持った刑務官には現金2万円が支給され、彼らのこの日の仕事はこれで終わりである。
執行後は、すぐに遺族に連絡する。遺族がいない場合は法務省が火葬し、寺院などに埋葬される。当日の午後には、執行されたことが法務省から広報される。