15/06/25 06:47:56.75 t2NKWtGV0.net
インドには、カースト制度がもたらすレイプ事件誘発以外に、強烈な男尊女卑が残っているのだ。
未亡人殉死の恐るべき因習「サティ」。夫が死んで火葬されるとき、妻も火に身を投げて自殺することを強要させるというもの。
女性が結婚する時に持参金を持ってくる「ダウリー」という制度。法的には禁止されているものの、まだまだ健在である。
嫁から持参金を搾り取るために、虐待したり、充分でないと火をつけて焼き殺したりする場合もある。ダウリー殺人と言われる。
女性が危害を加えられたところで警察が動くこともなければ、裁かれることもない。
「女性に対していくらでも酷い虐待をしてもいい」という認識に繋がっている。
■変わりゆくインド社会
残虐極まりないレイプ事件の連続から、インドでは性的犯罪の厳罰化を求めるデモ隊と警官隊が衝突するなどの事件も起こった。
自称スピリチュアルの指導者であるアサラーム・バプ氏が、女子学生集団レイプ殺人事件に関して、「この被害者女性も強姦した少年たちと同様に罪がある」
「彼女は犯人の少年ら手をとり、姉弟として接するべきだった」などと発言をし、大非難を浴びたのも、進歩といえる。
インド政府は、女性に対する性犯罪の厳罰化を求める世論を受けて、「性犯罪の最高刑を死刑とする刑法」の改正案を閣議決定した。
女子学生集団レイプ殺人事件で暴行を加えた6人の男はすでに逮捕。男らのうち1人は未成年。
5人に対し死刑を求刑する一方、 未成年の容疑者1人については少年院に送致される見通しであるという。
■カーストが生んだインドの進歩
カーストは親から子へ代々継承されるので、その家に生まれたら生涯カーストの階層を変えることはできない。
ほかのカーストのとの婚姻は不可能。それぞれのカーストによって就ける職業にも制限があり、カーストの最下層は死体処理や糞尿処理など人の嫌がる仕事しか与えられないのが現状。
唯一そこから逃げ出す方法が、新しい職業であるIT産業。インドでIT産業が急速に成長している理由には、実はカースト制度が深く関係しているのだ。ITと宗教とカースト制度。
この3つが、今後のインドの行く末を左右していくのだろう。