15/06/19 04:35:07.66 RCQCEhkR0.net
警察はロッテ少年も、彼に犯されて泣きながらに逃げ出したのだろう、と推測した。
4年後に再逮捕されたハールマンは「あの少年の頭部は新聞紙に包んでオーブンの後ろに隠してあった」と告白。
9ヶ月後出所したハールマンは、連続殺人鬼へと変貌する事になったパートナーに会う。
「彼の事が好きだったから」と表現した、ハンス・グランスである。
友人から「あのおっちゃんホモでセックスに応じたら20マルクくれたんだぜ」という話を聞き「そんなにもらえるのなら自分が」と「愛人」に名乗り出た。
家出したばかりの18歳だったグランスは、ハールマンの更に上を行く悪党だった。強盗、恐喝、墓荒らしなど朝飯前。
美少年の彼は、ハールマンが自分にベタ惚れなのを知っており、ハールマンを完全に支配し、その殺人衝動を己れの利益に利用した。
もちろんハールマンの殺人衝動がグランスに向けられる事もあった。
しかし狡猾なグランスは、ハールマンに喉笛に噛み付かれる前に、両腕ごと抱きしめキスをすれば、彼がそのまま自分にメロメロになり、殺人衝動を失う事を知っていた。
グランスが「あいつが着てる服が欲しい」という理由だけで殺された者もいた。
手口はいつも決まっていた。まず、ハノーバー駅で家出少年を補導するか、カフェで浮浪少年を一夜の宿や食事を餌に下宿に連れ込む。
真夜中になるとハノーバー駅で家出少年を「補導」するハールマン。
その後は酒や料理でどんちゃん騒ぎのあと強姦、少年が疲れきって眠りに落ちたところで、ハールマンが喉笛を喰いちぎって殺害。
上記自供の通り、死体を捌いて屋台で売る。余れば他のルートで売り捌く。遺留品も屋台で売る。
こんな大胆な犯行であったから、彼らは何度か危ない橋を渡っている。
ハールマンの下宿に来たグランスの愛人の売春婦2人、エリー・シュルツとデルヘン・ムルツェークが、シチュー鍋に入っていた2切れの肉片を見つけた。
「人間のうぶ毛としか思えない毛が生えていて」2人は警察に届けた。
ハールマンを情報屋に使っていたミューラー刑事は青ざめた。ミューラー刑事は豚肉である事を保証して帰した。
1918年年から逮捕される1924年にかけて、
明らかに彼が関与と確定している失踪者は27人。実際には50人以上になると信じられている。
ハールマンも「48人以上は憶えていない」とカミングアウトしている。