17/08/31 22:56:52.92 ijhh9Abi.net
「すべて落ちました。どうしたらいいですか」。公務員採用試験を受けていた学生が、ため息まじりに話します。
9月に入り、こんな相談が増えました。
今年は5月から7月にかけてほぼ毎週末に、国の総合職や一般職、自治体の上級職など、筆記を主とした1次試験が実施されました。
学生たちはチャンスを広げようと、可能な限り受験します。その合否結果が一つ一つ判明してくるのが、7月末から9月下旬にかけてなのです。
不合格だった学生の多くは、秋に実施される市町村や警察などの採用試験を再び受けようとします。
さらに公立病院や公社などの採用試験にも臨みます。
10月に1次試験を始め、最終結果の発表は年末というところもあります。
このように官公庁や公的機関は選考期間が長く、結果が分かるまで時間がかかる場合が多いのです。
今年、採用日程の繰り下げで就職活動が長期化したと言われる民間企業ですが、選考そのもの6月上旬を中心に短期間で済ませた会社が目立ったのと対照的です。
4年生のほとんどを公務員試験に費やす学生は少なくありません。
キャリアセンターで相談した結果、企業就職に切り替える学生もいますが、官公庁や公的機関にこだわって受験し続ける学生はかなりいます。
卒業研究をはじめ、学業にしっかり取り組んで卒業できるように、
せめて試験の日程を早める、合否結果を早く発表するなど、見直しが必要だと思います。(山口大教授)