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世界大百科事典 第2版「コルサコフ症候群」の解説
コルサコフしょうこうぐん【コルサコフ症候群 Korsakov syndrome】
健忘症候群とほぼ同義。
脳の器質病変により記憶障害と作話を主病像とする場合をいう。
主症状は(1)高度の記銘力障害(出来事を覚え込めない),
(2)失見当識(時,場所,人物の認識不能),
(3)逆向健忘(過去に遡及する忘却),
(4)作話(記憶欠損をうめるための作り話)である。
一見した態度は整っており,意識障害や痴呆はない。
精神病理学者コルサコフSergei S.Korsakov(1854‐1900)がモスクワでアルコール中毒や産褥(さんじよく)熱などの栄養障害で多発神経炎を伴う本症候群を報告した(1889)。